静電気体質って本当なのか?静電気測定器で測定してみたら意外な結果でした

2022.02.28

 

皆さんこんにちは。市岡元気です。

ネットの情報によると静電気を帯びやすい帯電体質の人の主な原因は「不規則な生活や睡眠不足」「食生活の乱れ」「精神的ストレス」が挙げられるそうです。本当でしょうか?

今回はちょうど今全盛期の「静電気」についての実験をやってみましたので、こちらでやった実験の裏側や詳細を記事にさせていただきます。

 


静電気体質って本当?静電気がたまらない意外な新発見!

 

動画作成のきっかけ

この動画を作成したきっかけは、スタッフから「私静電気体質なんです」と言われたことが原因でした。

私は実際に見て実験して分かったことしか信じられない性格ですので、人により静電気が起きやすさが違うことなんてあるのか?と疑問に思い実験してみることにしました。

まずはリサーチから

静電気を帯びやすい体質のことを「帯電体質」というらしいです。科学用語ではないと思うのであまり聞いたことない方も多いと思います。

多くのネットの情報によると帯電体質になりやすい人は

・不規則な生活や睡眠不足

・食生活の乱れ

・精神的ストレス

・乾燥肌

など書いてあります。

静電気について十数年実験している僕からすると上記にある原因と静電気の因果関係がほとんどわからず調べがいがあるなと思いました。

もし「帯電体質」というものがあるのであれば、と2つの可能性を考え実験を行いました。

1つ目は静電気が起きやすい体質の人がいる可能性、2つ目は静電気が逃げにくい体質の人がいる可能性です。(沢山静電気が起きればパチっときやすいですし、起きた電気が逃げなければパチっときやすい)

そこで今回は3つの実験を行いました。

1つ目の実験

1つ目は帯電体質の人は静電気が起きやすい可能性があるかもということ。

静電気実験をずっとやってきた私の経験から静電気が起きやすい素材と起きにくい素材があることは重要であったので、服の素材の着合わせが原因でないかと考えました。

できる限り平たい言葉で簡単に説明しますと、そもそも静電気がなぜ起きるかということから考えましょう。

全ての物質は原子という粒子が集まってできていますが、原子はプラスの電気をもつ原子核とその周りをマイナスの電気をもつ電子からできています。

通常はそのプラスとマイナスは同じ数ずつあり打ち消しあって電気を持っていない状態なのですが、2つの物質を擦り合わせる刺激によって片方の物質から他方の物質へマイナスの電子が少しだけ移動します。

そこで電気のバランスが崩れ2つの物質の片方がプラス、もう片方がマイナスの静電気を持つことになります。

つまりモノとモノが擦り合わさることによって静電気が起きるのですが、その素材の組み合わせによって電気の強さが変わります。それが帯電列というものです。

電池も組み合わせる金属の種類によって起電力が変わりますが、静電気も擦るとプラスになりやすい物質、マイナスになりやすい物質がありできる限りこの差が大きい方が静電気が起きやすくなります。

服によく使われている素材は「ポリエステル」「アクリル」「羊毛(ウール)」「ナイロン」などかと思います。

これらの組み合わせで同じ素材同士の着合わせ「ポリエステルのシャツ」と「ポリエステルの上着」の組み合わせと帯電列で離れている「ポリエステルのシャツ」と「毛皮(カシミヤ)の上着」の2種類で脱いだりきたりを比較しました。

そうしたところほとんど差が見られず、動画では1回で少し差があったようにお見せしていますが、何度もチャレンジし最後まで差があまり見られませんでした。

確かに着る物によってパチパチしやすい時はありますが、帯電列での着合わせはそこまで影響しないということが意外でした。電池だとイオン化傾向が同じ金属では電池になりませんが、静電気は同じ物質でも静電気がよく起きることがあるという結果でした。

2つ目の実験

2つ目の実験は、静電気が逃げやすい体質があるかということです。

それからリサーチを進め、僕が小さい頃から大好きで、これがきっかけで科学が好きになったと言っても過言ではない「目がテン」という番組のHPで過去に実験をしたことがあると情報がありました。

こちらの「目がテン!ライブラリー」によりますと、いつも静電気で困っているグループ5人と困っていないグループ5人、合計10人に協力してもらいバンデグラフ(静電気発生器)で静電気を溜め、1時間後にピリッとくるか試したというもの。

結果は一目瞭然だったらしく静電気で困っている(静電気体質)の方々はピリッときて、困っていない方々はピリッとこなかったそう。そして2つのグループの体質を調べたところ静電気体質のグループは乾燥肌だったそうです。

この情報から肌がきちんと保湿されていれば静電気が起きにくいかもしれないと2つ目の実験を思いつきました。

そこで静電気体質だというスタッフにベタベタに保湿剤(ヒアルロン酸)を塗ってもらい、塗る前と比較しました。そうするととても変化がありました。

ということは本当に肌が保湿されていると空気中に逃げやすいという事がわかりました。動画撮影後に気づいたのですが、保湿されていると服も乾燥しにくいため服の擦りによっての静電気が起きにくいということも考えられると思います。

「そんな保湿や乾燥で変化ないんじゃないの?」と疑っていた私には新鮮な驚きでした。やはり実験はやってみないとわからないですね。

3つ目の実験

上の2つの実験を受けて3つめの実験をやってみました。

静電気実験を行う時「アース」という言葉をよく使います。アースとは日本語で「土」とか「大地」とかいう意味ですね。

家電でも家電の中に溜まってしまった電気を逃すために緑色の線のアースをコンセントと一緒に取り付けることがあるかと思います。あのアースは最終的には地面に繋がっています。

つまりアースは地面に電気を逃す役割があります。ということは基本的には地面に電気を逃していけば静電気はたまらないということです。

そこで「靴」に注目しました。帯電体質の人は靴が電気を逃しにくい靴で帯電体質でない人は靴が電気を逃しやすい靴を履いているのではないかと仮説を立て実験してみました。

すると帯電体質のスタッフとそうでないスタッフの靴を入れ替えて静電気の溜まり具合を確認してみると電気の溜まり方が逆になりました。

さらに電気が溜まりやすいゴム底の靴も霧吹きで水をかけるとかなり溜まりにくくなりました。

ということでこれからまだまだ静電気の季節が続きますがパチパチしたくない方は、、、

1番は「静電気が逃げやすい靴を履く」

…靴底がゴムでない靴やゴムでも薄い素材など。難しい場合は静電気防止スプレーを靴にかけると効果的。

2番は「保湿」

…これは意外にも効果がありました。保湿は静電気発生を抑えるだけでなく肌にも良い効果がありますのでぜひ試してください。

さいごに

ということで今回は静電気の実験について書かせていただきましたが、ぜひ動画も見ていただきさらにこんなことも可能性あるかもという点がありましたらご意見いただければ幸いです。

また来年静電気の季節に実験してみたいと思います。

今回の続編として次はネットで見かける静電気除去アイテムが本当に効果があるのか実験してみましたのでご興味ある方は下記よりぜひご覧になってください。


【ガチ検証】Amazonの静電気除去グッズって効果あるの?

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市岡 元気

2019年、YouTubeチャンネル「GENKI LABO」を本格始動。現在登録者数30万人超。同年、株式会社GENKI LABO設立と同時にCEOに就任。数々のサイエンスライブ、実験教室を全国各地で開催。

【主な活動場所】 Twitterはこちら  youtubeはこちら ご依頼は[email protected]まで。

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