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みなさんこんにちは!市岡元気です⌬
僕は普段、YouTubeチャンネル「GENKI LABO」で毎日実験動画を上げています。
現在クラウドファンディングを実施中なのですが、そのご支援で成し遂げたい”一大実験”があります。
過去の偉大な科学者たちが何度も挑戦し、できなかったあの実験。
それは、錬金術です!
錬金術と言えば、漫画やアニメの世界でファンタジー的な要素として描かれることが多いですが、現代の科学技術であれば、金を作ることは可能なのです!
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まず、歴史に少しさかのぼってみましょう。19世紀初頭、イギリスの科学者ジョン・ドルトンが提唱した原子説では、「原子はそれ以上分けることができない最小の粒子」と考えられていました。しかし、その後の科学の進歩により、私たちは原子がさらに小さな粒子、つまり陽子、中性子、電子で構成されていることを学びました。
現代では、核変換と呼ばれる技術を使って、ある元素の原子を別の元素に変えることができることが分かっています。これにより、昔ながらの錬金術の夢が理論上は実現可能だと考えられるようになったのです。特に金(Au)は、その美しい輝きから古代から富の象徴として人々を魅了してきました。科学者たちは長年、他の物質から金を作り出すという夢に挑戦してきましたが、成功には至っていません。
実は、金を人工的に作り出したという報告はいくつか存在します。しかし、そこで得られた金は不安定な金で、自然界に存在する**安定な金(197Au)**ではありません。不安定な金はすぐに壊れてしまうため、私たちが知っている金とは違うのです。
安定な金(197Au)と不安定な金を分かりやすく説明すると、安定な金は「ずっと変わらない状態で存在する金」で、私たちがアクセサリーなどで使っている金です。不安定な金は「すぐに別の物質に変わってしまう金」で、宝石には使えません。私たちが目指しているのは、この「本物の金」を作り出すことです。
僕は、安定な金を作り出すという新しい実験に取り組もうと思っています。
このプロジェクトでは、水銀(Hg)の中にわずか0.15%含まれている安定同位体196Hgに中性子を当て、197Hgを作り、それが自然崩壊して197Au、つまり安定な金に変わるプロセスを利用します。
しかし、このプロセスにはいくつかの課題があります。
自然水銀には196Hg以外の種類の水銀も含まれており、これらの水銀が核変換で放射性物質に変わる可能性があります。これらの放射性物質をどのように安全に保管するかが大きな問題です。
天然素材の水銀ではなく196Hgだけを原子炉で中性子照射するには、196Hgを取り出すための「同位体濃縮」を行わなくてはいけません。その結果、コストは非常に高くなります。なんと、同位体濃縮された196Hgは1mgで約50万円もするとされています。
このため、非常に高価な実験になるのです。ちなみに、196Hgから金に変換されるのは約50%です。現時点では、普通に金を買う方がはるかに安いのです。
ちなみにこの実験が何の役に立つかって…ロマンですよ!
科学者たちが2000年以上取り組んできてできなかった錬金術を今の化学で実現させたいと思っています。この実験をYouTubeでお見せして「子どもたちに科学に夢を持ってもらいたい」という強い思いを持って、このプロジェクトに取り組んでいます。また、日本が科学技術の分野で再び元気な国になるために、この挑戦は大きな意義を持っています。
今回は東京都市大学 原子力安全工学科の高木教授にご協力いただきながら一緒に夢を目指していこうと思います。
高木先生は水銀から金をつくる「原子炉錬金術」を15年前に発案した専門家で、現在はこの「核変換」技術を応用してがん治療に効く薬の開発にも取り組んでいます。
今の日本人は2人1人が癌になり3人に1人がガンで亡くなる状態です。いつかこの技術をきっかけに健康寿命が伸びることも期待して広めていきたいと思っています。
この実験のために、GENKI LABOでは現在クラウドファンディングを通じてご支援を募っています。皆さんの力で、かつて誰もが夢見た錬金術を現実にしましょう!ロマンしかない実験ですが、ぜひ僕たちと一緒に、歴史を動かす一歩に力を貸してください!
クラウドファンディングサイトはこちらから→https://camp-fire.jp/projects/764890
錬金術の動画はこちら!→https://youtu.be/mHKidCiMG4U