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生まれついての虚弱体質である。
なので体調管理には十分気を使っている。
それでも、ちょっと無理をすると、すぐに疲れが出てきてしまう。
ところで、この疲れとは一体どのようなものなのだろうか。
今回の記事では疲れの見分け方と対処方法を深堀りしてみたい。
疲れている人は多い。
日本の大規模調査では、「慢性的に疲れている」と答えた人が4割ほどいる。ざっくり言えば、5人に2人がいつも疲れていることになる(2)。
しかもこれは、特殊な人の話ではない。20代・30代の女性に限れば、半数を超えるという報告もある。
一方で、疲れにはただの不調では片づけられないものもある。休んでも戻らない。寝ても回復しない。気合いや根性ではどうにもならない。そういう疲れである。
医学的には、こうした状態の一部が慢性疲労症候群(ME/CFS)として扱われる。長期にわたって強い疲労が続き、日常生活が大きく制限される病態だ(3)。米国では成人の1%台とされ、日本でも10万〜30万人が該当すると考えられている。

疲労という言葉は便利だが、その種類は様々である。分け方としていちばん分かりやすいのは、「休んだら戻るのか」という点である。
まず、一つは休めば戻る疲れだ。徹夜をしたとき、運動をしたとき、風邪をひいたとき。身体を使ったぶんだけ疲れて、眠って休めば回復し、翌日から数日で元通りになる。このような疲れは「休息が必要だ」という健全なサインだ。
一方で、休んでも戻らない疲れもある。
8時間寝ても取れない。週末に休んでも月曜がつらい。こういう状態が続いている人は少なくない。目安として、それが半年以上続くなら慢性疲労の領域に入ってくる。原因は様々で、生活習慣病、うつ、甲状腺機能の低下、過労などなどがある。
さらに、休んでも戻らない疲れの中には特徴的なパターンがある。少し無理をしたあとに、翌日から数日単位で一気に崩れてしまうタイプだ。
これは最も生活を制限しやすい。ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)やロングCOVID(いわゆるコロナ後遺症)などで、労作後倦怠感と呼ばれる反応が知られている。
数時間外出をする、少しだけ出社する、しかしその後、数日単位で動けなくなる、そんなタイプの疲労である(3)。

疲労が危険信号に変わるとき:まず見るべき 3 つ
疲れは誰にでもある。
問題は、その疲れが「休めば戻る」のか、それとも「危険信号」になり始めているのかだ。
危険信号に変わるとき、疲労には共通した形が出てくる。
見るべきポイントは 3 つある。
まず見るべきは、生活の変化である。
・仕事の量や質が落ちる。
・家事が重くなる。
・会話や電話がしんどい。
・趣味や外出への意欲が消える。
・少し歩くだけで息切れする。
「疲れた」という感覚よりも、「できていたことができない」に注目したほうがいい。
生活が狭くなっているなら、それは危険信号に近づいている。
二つ目は、回復する疲れなのかどうかだ。
・8 時間寝ても回復感がない。
・週末に休んでも月曜がつらい。
・眠っても疲れが取れない感覚が続く。
この“戻らなさ”は、普通の疲労から外れていくときに目立ちやすい。
三つ目は期間である。
・数日から 1 週間程度なら、まずは休息で様子を見ることが多い。
・2 週間を超えて続くなら、負荷のかかり方や生活習慣を一度点検したほうがいい。
・半年以上続く疲労は慢性疲労の可能性がある。
そしてもう一つ、見落としてはいけないサインがある。
・疲労に加えて、原因不明の発熱が続く。
・短期間で体重が大きく落ちる。
・動悸や胸痛、息苦しさがある。
・失神や強いめまいがある。
・筋力低下、しびれ、感覚の異常がある。
・強い抑うつや希死念慮がある。
こうした危険サインが重なるなら、医療を検討すべきだろう。

ではこの疲労を客観的に評価するにはどうすればいいのだろうか。
疲労を評価できる尺度は色々とあるが、オンライン上で評価できるものとして FAS(Fatigue
Assessment Scale)がある(4)。
FAS は 10 項目の質問に答える形式で、疲労の程度を総スコアとしてまとめられる。
1 項目 5 点満点で総スコア 22 点以上が「疲労あり」とされることが多い。
点数そのものも大事だが、もっと大事なのは点数の変化である。
先週よりも上がったのか下がったのか、
下がったまま戻らないのか、戻っているのか
無理をした翌日はどうなるのか、などなどだ。
気になる人は以下のリンクをクリックして点数をつけてみてもいいかもしれない。
倦怠感評価スケール : Fatigue Assessment Scale (FAS)(4)
では、ここまでの内容をまとめてみよう。
何事も対処は早いに越したことはない。
もし疲れが長引いているのなら、生活習慣を見直すか、場合によっては病院で診てもらったほうが
いいこともあるだろう。
とはいえ、わたしも疲れが抜けない人たちの一人である。
紺屋の白袴にならないよう、自重しよう。