理科の実験器具 ~ガラス器具編パート2~

2021.12.17

理科や化学の実験ではたくさんの実験器具を使います。
前回は「ビーカー」「三角フラスコ」「試験管」など最もポピュラーなガラス器具を紹介しました。
今回はガラス器具編パート2として前回に引き続き理科の実験でよく使うガラス器具を紹介していきます。

メスフラスコ

一定の体積を正確に量りとるために使うガラス器具です。「全量フラスコ」「定容フラスコ」とも呼ばれます。
体積が正確に測れるため、試薬の調整や溶液の希釈に用いられます。
使用するときはメスシリンダー同様と同様水平な台にのせ、”メニスカス”の底に視線を合わせ目盛を読みます。
精度が命なので器具の取り扱いは慎重に! 校正を行った校正証明書付メスフラスコもあります。

丸底フラスコ・平底フラスコ

下側が球体、上側が細い管の形をしているガラス器具です。
丸底フラスコは底が完全に丸くなっているため支えるものが必要ですが、平底フラスコは底の一部が平らになっているため自立します。
丸底フラスコは底が球形なため高熱・高圧に強いという特長があり、加熱や高圧・減圧実験に使用されることが多いです。
一方平底フラスコは丸底フラスコに比べ圧力に弱いため受け器として使用されることが多いです。
丸底フラスコを使い液体を沸騰させる場合は液量は全体の3分の1以下にするよう心がけましょう。

丸底フラスコ
平底フラスコ

ナスフラスコ・ナシフラスコ

ナスフラスコは野菜の茄子(なす)の形をしており、ナシフラスコは洋梨(ようなし)の形をしたガラス器具です。
丸底フラスコ平底フラスコのように肩の部分がないため、試料の出し入れや器具の洗浄が容易です。
ナスフラスコは自立するタイプ(平底ナスフラスコ)と自立しないタイプがあります。
ナシフラスコは先端がとがっているため自立しません。

ナスフラスコ
ナシフラスコ

ロート(漏斗)

液体を容器に移す時や分離・濾過(ろか)する時に使用するガラス器具です。
濾過をするときにはろ紙をロートにセットし、ガラス棒を使って伝うように液体を流し込みます。
液体の分離に用いられる分液漏斗、吸引器とセットで使うブフナー漏斗(ビフネルロート)/桐山漏斗、粉末の移動に使う粉末漏斗など、様々な種類の漏斗があります。

液量計

液体の体積を正確には量りとるために使用するガラス器具です。「メートグラス」「メートルグラス」とも呼ばれます。
形は円錐形・円筒形のものがあります。
下部の目盛が上部より細かいため、少ない液量でも正確に量れるよう工夫されています。
メスシリンダーと用途は同じですが、液量計は”そそぎ口”がついており調剤道具として使用されることが多いです。
校正を行った校正証明書付液量計もあります。

ビュレット

滴下した液体の容量を計測するためのガラス器具です。滴下する際は活栓をひねり栓を開きます。
空気圧で液を補充できるタイプもあります(「オートビュレット」「自動ビュレット」といいます)。
ビュレットの目盛は上が”0(ゼロ)”で下に行くほど大きくなっています。
そのため滴下量を知りたい場合は”滴下後の目盛”から”滴下前の目盛”を引いて計算します。
メスシリンダー同様、メニスカス”の底に視線を合わせ目盛を読みましょう。
滴下した液体受けるためにコニカルビーカーが使われることが多いです。

結晶皿・蒸発皿・時計皿

結晶皿は高さが短い円柱の形をしたガラス器具です。蒸発を効率的に行うことができるため結晶化実験に使用されます。
蒸発皿は底がやや深くなっているお皿です。液体を入れて加熱するために使用します。液体に溶けている固体収集のために使う「丸底蒸発皿」と液体に溶けていた固体を観察するために使う「平底蒸発皿」があります。
時計皿は中央部分が少しくぼんだ円形のガラス板です。蒸発皿と同じく蒸発実験に使用する以外に、ビーカーの蓋として使用することもあります。

結晶皿
蒸発皿

時計皿

ネジ口瓶

試薬などの液体類の保存に幅広く使用されているガラス器具です。「メディウム瓶(Media Bottle)」とも呼ばれます。
広口で耐熱性・体液性に優れており、試薬・培地などを入れて高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)することができます。
赤・青・黒などキャップの色はさまざまです。

まとめ

今回はガラス器具編パート2としてガラス製の実験器具をいくつか紹介しました。
似たような形をしていても、用途が少しずつ違っていて面白いですね!
AXELショップでは材質や色が違うガラス器具も幅広く取り扱っています。
ぜひ商品ページにも足を運んでみてください。
次回は「ガラス器具編マニアックVer」をお届けします。お楽しみに!