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最近、三重県の紀北町がマンボウ料理で全国に進出してきている気がする……2025年、そう感じる出来事が何回かあった。例えば、2025年日本国際博覧会(万博)で、私はマンボウに関する出展はないか結構探し回ったのだが結局発見できず、後から知った情報によると、2025年9月22日開催の一日限定イベント「~三重のお祭り大集合!~MIE フェスティバル in EXPO」で「マンボウあられ」が紀北町のブースで来場者に振る舞われたらしい。「マンボウあられ」は以前の記事でも紹介したマンボウが練り込まれた三重県紀北町限定販売のローカルお菓子である。もう一つ、別の記事で紹介したマンボウの缶詰も販売元は紀北町だった。紀北町はマンボウを「町の魚」として選定している現在では全国唯一の町だ。紀北町のマンボウ推し具合は、町のガイドブックを見てもお分かり頂けることだろう。ガイドブックではマンボウは一年中獲れる魚として紹介されていた。

私は10年以上前に一度紀北町を訪れたことがあったが、その時はあまり町を探索できなかった。しかし、私の住んでいる奈良からそれほど離れていない紀北町にそろそろ足を運びたいなと思い立ち、2026年4月22日に現地へと向かった。今回の記事は前編と後編の2本立てだ。
実は今回、紀北町に向かうにあたり、事前にマンボウの缶詰を製造している株式会社ディーグリーンのカンヅメラボ(Can-Dume Lab.)担当者の方に連絡を取っていた。私はマンボウの缶詰工場を見学させて頂こうと思ったのだ。株式会社ディーグリーンはホームページ制作や印刷物などのデザイン事業がメインの地元企業なのであるが、社長が漁師の家系だったことや水産関係者の知人が多かったこともあり、魚を使った離乳食の通販事業も2014年~2025年の間に行っていた。この事業とほぼ入れ替わる形で、2025年から缶詰事業をスタートした。きっかけは干物工場が廃業し、引継ぎ先を相談されたことだった。社長は昔この町にあった缶詰工場に思い入れがあり、何とかこの町での缶詰作りを復活させたいと考えていた。社長は紀北町の観光協会にも所属していたので、地物を使った缶詰を作れば、お土産にも良いと考えたのである。そして、小ロットで缶詰を製造できる機械を見付けたことで、干物工場を引継ぎ、リニューアルして缶詰工場を立ち上げ……2025年からは販売にも乗り出したのだ。その地物の食材の一つにマンボウがあり、おそらく現代日本で唯一のマンボウの缶詰が作られることになったのである。このような背景もあり、私は缶詰工場の話も聞きたいと考えていた。
片道3000円くらいで、距離的には私の家から名古屋に行くよりも近いはずなのだが……5時の始発の電車に乗り、JR紀伊長島駅に到着したのは11時だった。松阪駅(近鉄)まではスムーズに行けたのだが、そこから先の電車が劇的に減るので、1時間10分ほど待つことになった。また松阪駅はJR線と近鉄が混在しており初見では少しややこしかった。JR松阪駅→JR紀伊長島駅の区間はICカードが対応しておらず、現金でしか行けないとのことだった。電車で行く人は覚えておこう。
JR紀伊長島駅に着くと、社長とカンヅメラボ担当者の方が出迎えに来て下さった。カンヅメラボ担当者のナカムさんは、Youtuberでもあり「ナカムがゆく・旅するなんでも屋」のチャンネルを運営している方だった。ナカムさんは色々仕事をされていて、社長と気が合ってカンヅメラボの仕事も委託されているとのこと。ナカムさん自身がプロデュースしたビリヤニの缶詰も数量限定で販売されている。
合流時はちょうどお昼時で、観光地も近かったので、道の駅「紀伊長島マンボウ」に案内して頂くことになった。道の駅「紀伊長島マンボウ」はマンボウが食べられる場所として非常に有名で、X(旧Twitter)でも毎日のように現地を訪れた人々が写真をアップしている。そして、今やこの道の駅のシンボルとなっているのが、かつて志摩マリンランド(※2021年3月31日に営業休止)にあった巨大マンボウのモニュメントだ。深刻なコロナ禍だった当時から5年の時を超えて久々の再会。記念に写真を撮って頂いた。見た感じマンボウのモニュメントは特に経年劣化はしていないようだった。

この道の駅では休日にマンボウの串焼きが屋台で売られるのだが、この日は平日だったのでお休み。確か前回来た時に食べて美味しかったことを覚えている。

道の駅に入ると、まずマンボウ商品をチェックだ。冷凍ものは販売会社が複数あったが、「マンボウみりん」、「マンボウのこわた」、「マンボウみりん干し」、「マンボウ白身」、「マンボウちゃんぽん」、「マンボウコワタ」、「マンボウナゲット」があった。産地を確認すると、三重県産が多かったが、和歌山県産のものもあった。







常温で気軽に持ち帰られるものとしては、以前の記事でも紹介した「マンボウあられ」、カンヅメラボの「翻車魚のコチュジャン煮」、「翻車魚の酢味噌和え」があった。以前置かれていた「翻車魚カレー」はもう製造されていないとのことだった。少し残念。それにしてもこれほど多様なマンボウ料理が売られているところは他にはないと思う。


また、道の駅のレストランでは、「マンボウフライ」、「マンボウフライカレー」、「マンボウ串フライ(平日のみ)」などのマンボウフライを食べることができる。私は「マンボウフライカレー」を食べることにした。カレーは普通に美味しい。そして肝心のマンボウフライは……すごく弾力がある! 噛んだ瞬間肉汁が溢れてジューシー! 魚というより市販の肉! フライが厚めなので食感が凄く良い。カレーともよく合い美味しい。これはおススメだ! そういえば、2026年3月15日放送のテレビ朝日の番組・ナニコレ珍百景「日本の先っちょに外国の風景&200℃…過酷な珍仕事をお手伝いSP.」の回でも道の駅のマンボウフライ定食を食べた芸能人がマンボウフライの歯ごたえが良いとコメントしていた。マンボウフライに使われていた体の部位は筋肉だった。食べながら観察しているとフライの真ん中に穴が開いていたので、串を取って揚げたのだと思われた。

オリジナルグッズもいくつか販売されていたので目に付いたものは買った。紀北町にはマスコットキャラクターの「きーほくん」がいて、きーほくんグッズもいくつかあった。きーほくんの頭に乗っているマンボウは一応別キャラクターらしく「マンボーヤ」という別個体名が付けられている。

紀北町に来たら道の駅「紀伊長島マンボウ」は必ず寄って欲しい場所である。既に色々マンボウに関するものはあるのだが、社長曰くもっとマンボウに特化した道の駅にしてもいいのではないか?とのことだったので、私も何か協力したいところだ。読者の方はどんなマンボウ料理やマンボウグッズ、マンボウイベントを求めているだろうか? この町はマンボウが入手できるので、マンボウを使った町興しを色々できそうだと私は感じている。アイデア大募集中だ! 後編へ続く!
道の駅
紀伊長島は
マンボウの
多様な料理
グッズあり