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2020年10月、政府より「2050カーボンニュートラル宣言」が出され、これまでに増してSDGsを意識した産業活動が企業に求められる時代になりました。しかし企業にとって既存のシステムを変革し、さらにCO2削減とコストを両立させる事は極めて困難な課題です。
特にこれまで化石燃料を中心エネルギーとしてきた化学等産業における生産工程を再生エネルギーを中心とした電気エネルギーに置き換えるのは至難の業です。
そんな中、マイクロ波化学様はこれらの問題に対して、これまでにない画期的な技術でソリューションを提供する大学発ベンチャー企業です。第一回はそんなマイクロ波化学様についてご紹介いたします。

CONTENTS
マイクロ波化学は2007年に設立した、大阪大学発のスタートアップ企業です。当社は電子レンジにも使われている「マイクロ波」を活用することで、100年変わらない化学産業にイノベーションをもたらす独自のテクノロジーを実現。世界で初めて工業化を成功させた企業です。
国内外の化学メーカーを中心としたものづくり企業と提携し、ラボ及びベンチ・パイロット機の研究開発から実機の設計・導入・立ち上げに至るエンジニアリングまで、ワンストップでソリューションを提供しています。
お客様のニーズに合わせて、医薬品、電子材料からケミカルリサイクルまで、幅広い分野において革新的な製造プロセスや新素材開発のプロジェクトを進めております。

Fig 1. 世界初のマイクロ波工場@当社大阪事業所
マイクロ波は電気由来のエネルギーであるため、必要なエネルギーを化⽯資源ではなく再⽣可能エネルギー電気を⽤いて供給することができます。またマイクロ波は、従来の加熱法のように伝面を通して物質を加熱する機構とは全く異なり、物質を直接・選択的に加熱することが可能で、製造プロセスに応用することで、①反応低温化、②反応時間短縮、③⽬的⽣産物の収率向上、といった効果が得られます。そのため、化⽯燃料由来のスチームや熱媒を利⽤する従来法と⽐較して、CO2排出削減や省エネ化が期待できます。
このように、「電化」と「マイクロ波プロセス」の2つの要素の掛け合わせにより、化⽯資源を利⽤している従来プロセスと⽐較して90%以上のCO2排出削減を可能とします。

Fig 2. CO2排出削減イメージ
上記を踏まえ、マイクロ波の導入によって2050年までに産業界におけるカーボンニュートラルを実現する構想である“C NEUTRAL 2050 design”を独自で策定しました。エネルギーの大量消費を前提としている業界、特に石油化学、基礎化学品、製鉄、非鉄金属などの産業では、マイクロ波導入によりCO2排出削減の効果が期待できます。(記事の最後部にダウンロード資料がございます)
また、水素などのガス製造へのマイクロ波利用も今後適用が進んでいくのではないかと考えております。マイクロ波はこれまでの化石資源由来の熱源を用いたプロセスとは大きく異なります。このような新しい技術を一緒に作り上げていこうという前向きな方々と協業させていただければ、我々だけでなく、マイクロ波技術そのものの発展にも大きな意味を持つと思っています。

毎日必ず目にすると言っても過言ではない「カーボンニュートラル」。上記のように、マイクロ波はあらゆる製造プロセスに適用できる汎用性の高い技術になります。カーボンニュートラル実現に対して積極的に取り組みたいといった方は、ぜひお気軽にお問合せください。
ByHayashi