排気処理装置、スクラバーとは?仕組みや種類、選び方のポイントを解説!

2021.08.05

研究所の化学実験室や化学工場などで用いられる、ドラフトチャンバー(ヒュームフード)、実験台フードなどからの局所排気装置内から発生する有害ガス、悪臭ガス(以下、排ガス)は、専用装置を使用し水洗、液剤中和処理、又は吸着して取り除いた上で大気中に放出する必要があります。ここで重要なポイントは対象ガス、設置環境などに応じた適切な機種選定をすることです。

今回は初めてスクラバーを導入しようとしている方に、スクラバーとはそもそも何か、どんな種類があるのか、そしてどのように選定したらよいかなどを簡単に説明致します!

スクラバーとは?

研究所の化学実験室や、化学工場(メッキ工程、酸洗浄、溶剤洗浄、塗装工程等)で用いられる、ドラフトチャンバー(ヒュームフード)、実験台フードなどの局所排気装置内から発生する、排ガスを水洗、薬液中和処理、又は吸着し、大気中に放出する装置です。
排ガスの種類、処理風量(m3/min)、屋内・屋外の設置場所、各種法令などから、適切な種類、材質、サイズを選ぶことが大切です。

湿式(ケミストロン)

 

スクラバー の種類

ドラフトチャンバー(ヒュームフード)、実験台フードなどの局所排気装置内から発生する排ガスの処理には、湿式スクラバーと乾式スクラバーの主に2種類のスクラバーがあり、対象の排ガスに応じて選定されます。

 

 

 

スクラバーの選定 湿式スクラバーの仕組みと用途

湿式スクラバーは、気体と洗浄液を気液接触させて排気中に含まれるガスや粒子を除去する方式です。
水に可溶な無機系ガスや親水性VOCガスに効果を発揮します。
洗浄塔(気液接触部)、循環タンク、ポンプ、それらをつなぐ循環・供給配管、及び、排気ファンから構成されます。
循環タンクの洗浄液をポンプで汲み上げ、洗浄塔内部に装備されたスプレーノズルから散布。洗浄塔内部を排ガスが通過する間に、散布された洗浄液とガスを気液接触させ処理が行われます。散布された洗浄液は循環タンクに戻ります。そのサイクルを繰り返し行っている洗浄塔の内部を通過させることで排ガス処理を行います。

酸性排ガスはアルカリ溶液(苛性ソーダなど)で、アルカリ性排ガスは酸性溶液(希硫酸など)を用いて中和処理しますが、水に溶けやすいガスの場合は水洗浄で処理する場合もあります。

循環液のpHの管理のためのpH管理機器、循環タンクに薬液を供給する薬液供給装置など、循環液のpH管理、循環薬液の供給を自動化するオプション機器、循環液の液の漏れを防ぐドレンパンなどのオプション設備を追加で付加する場合があります。湿式スクラバーは定期的に循環液を交換、及び、洗浄塔内部、タンクを洗浄するなど、設備の維持管理、メンテナンスが必要な機器です。

 

湿式スクラバー

 

スクラバーの選定 乾式スクラバーの仕組みと用途

乾式は、活性炭などの吸着剤を充填した層に空気を通過させることによって、排気中のガスを吸着処理する方式です。
一般的に有機溶剤などの水に不溶なガス(疎水性VOCガス)の吸着処理に使います。
吸着塔(吸着剤を充填した層)、粗塵処理のプレフィルター部、排気ファン、それらを接続するダクトから構成されます。

樹脂製カートリッジに入った活性炭ユニット、フィルター形状の活性炭層が充填された充填部をガスが通過する際にガスを吸着処理します。活性炭は、吸着させたいガスの種類に応じて選択できます。
活性炭ユニット、フィルターは排ガスを吸着させ続けると飽和し、それ以上吸着しなくなります。飽和したタイミングで、新品の活性炭ユニット、フィルターとの交換が必要です。

 

乾式スクラバー

 

 

 

スクラバーシリーズはこちら!


AXELでスクラバーを見る