図でわかる、かまくらの作り方!簡単に作れる方法を種類別にご紹介!

2022.10.06

雪遊びの一つとして親しまれている、かまくら作り。
誰もが一度は作ったことがあるのではないでしょうか。
ですが実際にかまくらを作ってみると、小さかったり、すぐに崩れてしまったりしませんでしたか?
ここではお子様でも簡単にできる、すぐには崩れない、大きなかまくらの作り方をご紹介します。

そもそもかまくらとは?

かまくらとはもともと秋田県や新潟県などの降雪地帯で作られていたもので、小正月の伝統行事のひとつとなります。
この伝統行事は、家を模した雪洞の中に祭壇を作って水神を祀る、というもので、雪洞が私たちが呼ぶ「かまくら」にあたります。

かまくらの種類

実はかまくらには大きく分けて2つの種類があります。
一つは雪を小山のごとく積み上げて穴を開けて作るドーム型。
もう一つは雪でレンガのようなブロックを作り、それを積み上げて作るブロック型があります。

・ドーム型かまくらの特徴
ドーム型は雪山を形成する必要があるため、シャベルが必要です。
雪山に穴をあけてかまくらとするため、細かな作業がなく簡単ですが、穴あけ作業中に崩れる可能性があります。

・ブロック型かまくらの特徴
雪ブロックを作る必要があるため、ブロック形成用の直方体の入れ物が必要です。
また、たくさんの雪ブロックが必要になるため、作る手間が発生します。
最終的にドーム状にするため、天井部分の積み上げが難しいです。

ドーム型かまくらの作り方

かまくらを作りたい場所に、雪用のシャベルで直径が2m程度の円を書いて、その中に好きな高さまで雪を積み上げます。
1m程度の高さが一般的なので、それくらいまで下記のような山をイメージして積み上げてください。

積み上げる際、定期的に水をかけて雪を踏み固めましょう。
そうすることにより堅い、頑丈なかまくらができます。
希望の高さまで雪が積みあがったら、次はドーム型に成形していきましょう。

家庭菜園などで使う、手持ちスコップなどが成形しやすいです。
形になったら最後に水をかけてスコップなどで押し固めます。

次にドーム型に成形した雪山に穴をあけていきます。
かまくらの入口となる部分です。
スコップを使って雪山側面に好きなサイズ、好きな形で入口を書いて、これにそって穴を掘っていってください。
この際、しっかり雪が固まっているかなど確かめながら掘りましょう。
もし固まっていないようであれば水をかけ、押し固めてください。
そのままだと崩れの原因になるためです。
ある程度くりぬいていくと手が届かず作業がしにくくなるので、その際は中に入って掘っていきましょう。
穴が大人一人座れるくらいのサイズになったら、天井や周りを削って広くしていってください。

※急に広くしすぎるとかまくらの壁が薄くなり、崩れの原因になるので気を付けてください

中が狭いのにもう壁に穴が空きそう・・・という場合には、掘り出した雪などをさらに積み上げて全体を大きくしてから広く削っていきましょう。
これらを繰り返して理想的な広さになったらドーム型かまくらの完成です。

ブロック型かまくらの作り方

ドーム型と同じように、かまくらを作りたい場所に雪用のシャベルで直径が2m程度の円を書いて雪ブロックを置くための目印とします。
雪ブロックを作るための入れ物(プラスチックで出来た直方体の入れ物)に雪を詰め込んで押し固めて雪ブロックを作り、先ほど書いた円にそって、雪ブロックを置いていきます。
サイズによっては最後のブロックがぴったり入らないことがあるので、その場合はちょうどいいサイズにブロックを調整して、はめ込みましょう。
次に一段目ブロック上部を水平になるように削ります。
定規のような真っ直ぐな棒状のものを使うとやりやすいです。
ここで水平にしておかないと、後の崩れの原因になるので忘れずにおこないましょう。
二段目からはブロックとブロックの継ぎ目が重ならないように並べていきます。(強度が増すため)
ここでも最後のブロックがはまらない場合はちょうどよいサイズに切ってはめこみましょう。ある程度の高さまで段を積み上げることが出来たら、最上段のブロック上部を削り、内側に斜めになるような形で傾斜をつけてください。
ここからこの作業を各段で繰り返すことにより、天井の丸みを出すことができます。

斜めな面への積み上げは、ブロックがずり落ちる可能性があるので慎重に行う必要があります。
接地面には忘れずに水をかけてしっかり固めていきましょう。
この流れで積み上げていき、最上部のブロックをはめ込みます。
最後にスコップを使って側面に好きなサイズ、好きな形で入口を書いて、これにそって穴を掘っていってください。
ドーム型と違い、すでに中は空洞なのでこの穴が完成すればブロック型かまくらの完成になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
かまくらを作るのはそこまで難しいことではないので、ぜひ皆さんもこの冬にチャレンジしてみてください。
人数や脚立を使えば大きなかまくらを作ることも出来ます。
ですが脚立が雪で濡れて滑りやすくなるので、そういった点には細心の注意を払ってくださいね。
ケガのないように、楽しんでいただければと思います。