身近な昆虫モンシロチョウ観察のすすめ

2021.12.23

モンシロチョウとは

〇小学校で初めて習う昆虫

モンシロチョウと言えば、その名を知らない人はいないのではないかというほど一般に広く知られたチョウでしょう。小学校で最初に登場する昆虫として、3年生の理科で取り上げられていることでもよく知られています。

〇野菜農家からは嫌われる存在

モンシロチョウは、翅を開いた時の左右の幅(開帳)が4~5㎝ほどのチョウです。幼虫はアブラナ科の植物を広く食べて育ちますが、特にキャベツやブロッコリーといった園芸品種を好むため、野菜農家の方からは害虫として嫌われる存在です。

〇実は古い時代の外来種

ヨーロッパからアジアを中心に世界中の温帯、亜寒帯に広く分布する種で、今では北海道から南西諸島まで日本国内のほとんどの地域で見ることができます。日本には奈良時代にダイコンについて入ってきた古い外来種と考えられています。

白いチョウがすべてモンシロチョウではありません

〇その白いチョウは本当にモンシロチョウ?

モンシロチョウは私たちにとって最も身近な昆虫の一つですが、意外と実物をじっくりと観察したことのある人は少ないかもしれません。実は、私たちの身の回りには、モンシロチョウと似た白い蝶が何種か知られています。

〇実はこんなにいるモンシロチョウと紛らわしいチョウ

中でもよく混同されるのが、スジグロシロチョウです。スジグロシロチョウは、元々日本に棲んでいる在来の種で、モンシロチョウに比べるとやや薄暗い場所を好みます。飛び方も少しゆったりとしていますが、慣れないと飛んでいる姿を見分けることは難しく、よく間違われてしまいます。また、モンキチョウのメスも白い蝶で、モンシロチョウと間違えやすい種です。そしてさらにもう一種、春の野山でじっくり観察をしていると、ツマキチョウという白い蝶も一緒に混じって飛んでいることに気が付くことでしょう。果たしてみなさんはそれらの見分けがついているでしょうか?スジグロシロチョウ

モンキチョウのオス

モンキチョウのメス

ツマキチョウ

観察のすすめ

昆虫には、トンボやバッタやのように蛹のステージを持たない不完全変態と、コウチュウやチョウのように蛹を経て成虫になる完全変態がよく知られています。モンシロチョウには、卵・幼虫・蛹・成虫と4つのステージがあることはみなさんもご存じのことでしょう。最近は、図鑑やインターネットを探せば簡単に各ステージの写真を見ることができますが、機会があればぜひ実物を観察することをお勧めします。

〇観察は気づきの原点

例えばモンシロチョウの卵がどんな形をしているかご存じですか? モンシロチョウの卵は高さ1ミリ程の黄色い紡錘形をしています。小さすぎて肉眼ではよく見えませんが、顕微鏡で観察すると縦横に沢山の筋が入っていることが分かります。それは正に自然の芸術作品です。

〇モンシロチョウの幼虫は本当にアオムシ?

それから、卵から孵化したばかりの幼虫を見たことはありますか? モンシロチョウの幼虫と言えばアオムシですが、孵化したばかりの幼虫の色は青でも緑でもありません。しかも、よく見るとモンシロチョウの幼虫は体中にたくさんの毛が生えています。実際に自分の目で観察をしてみると、今までは気にも留めていなかった色んな事実に気が付き、生き物への興味が増していくことでしょう。

 

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