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未来医療推進機構事務所にある大きな屏風。書道家の紫舟さんによって大きな「夢」という字が書かれています。
CONTENTS
大阪府北区中之島に位置する医療機関と企業、スタートアップ、支援機関などが集積した未来医療の産業化拠点です。21の民間企業等と大阪府によって設立した一般財団法人未来医療推進機構が核となり運営しており、産業と医療が互いに協力・連携するエコシステムの創成を目指しています。
医療に対するニーズの移り変わりや科学技術の革新等、医療を取り巻く環境変化に常に即応した、その時々の最先端の医療を指します。
技術シーズがビジネスとして成功していくためには魔の川(研究~製品開発)、死の谷(製品開発~事業化)、ダーウィンの海(事業家~市場・産業化)を越えていく必要があります。中之島クロスではそれらをアシストするスタートアップ向けのシェアオフィスやシェアラボを備えたインキュベーション施設や、ピッチコンテストや交流やネットワーキングができる交流の為のラウンジなどの施設があります。
大阪の北浜エリアにはもともと道修町と呼ばれるエリアがあり、江戸時代から薬問屋が集まる場所でした。時代が変わってもこのエリアには大阪の製薬企業や大阪帝国大学の医学部など医療・製薬に関する人が集まる場所となり関西では医療の町として浸透していました。しかし、1993年に大阪大学の医学部が吹田キャンパスへ移転してしまったことで空き地になってしまいます。そこで、大阪医療ゆかりの地に再び医療拠点をということで未来医療推進機構理事長の澤芳樹さんが旗振り役となり中之島クロスが設立しました。
シリコンバレー型と呼ばれる広い土地にたくさん企業や研究機関が集まってスタートアップ企業のインキュベーションシステムが浸透してきています。一方中之島クロスではボストンダウンタウン型による未来医療イノベーションに特化したスタートアップ育成エコシステムの形成を目指しています。川で挟まれた都会の狭いエリアに企業や研究機関が密集することで物理的な距離をなくし、ワンストップで再生医療のサプライチェーンがサポートできる仕組みを展開しています。
行政×民間企業×病院×スタートアップの物理的距離を縮めることで横のつながりを創出。さらに事業化支援プログラムを組み合わせることで未来医療の産業化を強力に推進していく。
中之島クロスではアントレプレナー(起業家精神を持つ)型の人材育成に力を入れています。「その技術シーズはビジネスとして成立するのか」という目利き力を鍛えるプログラムや、実際にアメリカで事業化して成功事例を持っている外資系企業と産業化の伴走支援を行います。
中之島クロスにおけるイノベーションエコシステムは厚生労働省の「創薬クラスターキャンパス整備事業」に採択されており、国から補助金をもらいながらビジネスを起こす仕組みやノウハウを確立していくことが可能です。さらに、大阪府のNQ Deep Tech Studioというプログラムでは有望なシーズの事業家・起業・資金調達まで一貫して支援を行う体制が整っています。

中之島クロスには1年間でオランダ、スイス、イギリスをはじめとした60か国以上から視察があり、多くの国とのMOU(基本合意書)の締結を進めています。日本の市場のみならず、海外にも展開可能なビジネスの話ができる場所として未来医療国際拠点の役割を発揮しつつあります。
最後に中之島クロス内の施設を写真と共にご紹介いたします。

3F 三井リンクラボ中之島
80社以上が入居可能なライフサイエンス関連企業のオープンイノベーション施設です。

2F NQパビリオン
取材時はイベントスペースにて大阪万博と連動した展示が開催されていました。※2025年10月13日でこちらの展示は終了しています
10F アズワン株式会社の研究室モデルルーム
近代的なデザインの研究設備から追加工事不要なユニットタイプのCPC設備まで見学することができます。
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