チオール・エン反応を用いたリワーク型光硬化系 ‐光硬化樹脂のネットワーク構造解明をめざして‐

2022.11.07 By 大阪府立大学 大学院 工学研究科  准教授 岡村 晴之

材料工学

背景と狙い

熱硬化性樹脂は不溶・不融のため、樹脂構造の解析は困難である。熱硬化性樹脂の物性は樹脂のネットワーク構造に大きく影響する。本研究では光硬化樹脂のネットワーク構造解明をめざし、架橋後に分解・溶解除去が可能なリワーク型光硬化樹脂を作成した。

研究の概要

分解部位を有する2官能メタクリラートと多官能チオールを所定量混合し、その混合液をアルミニウムパンに入れた。365 nm光を照射して混合液を硬化させた。硬化物を254 nm光で200 mJ/cm2照射した後、160 oCで2分間加熱して分解した。加熱後のサンプルを少量のメタノールに溶解させ、ジアゾメタンを用いてメチル化をした後、サイズ排除クロマトグラムおよび1H 核磁気共鳴スペクトルを測定した。

研究の特徴

* 硬化後分解可能な樹脂を使用

* ネットワーク構造を直接観察

* ネットワークの不均一性が評価可能

* 高性能光硬化系への初めての適応

研究の適用分野

* 高性能光・熱硬化樹脂の開発

* 分解可能な接着剤

* リサイクル可能な印刷物

研究の内容

   実験

 

 

重合連鎖長

 

 

   推測された樹脂構造

 

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