電気化学測定装置、電気化学測定方法

2024.08.08 By 日本大学

電気・電子工学

技術概要

参照電極の試料への浸漬不要、塩橋、液絡等不要であるため、より多様な測定条件の下での電気化学測定が可能。

用途・応用

電気化学測定

背景

電気化学測定に関する研究は、基礎科学としての電気化学を発展させる上で重要であるだけではなく、電池、ディスプレイ、センサ等、産業分野への応用も可能であるため、非常に重要視されている。

 電気化学測定に関する技術の一例として、例えば、特許文献1に関する電気化学測定部が挙げられる。この電気化学測定部は、フロー測定用であり、1対の参照電極と作用電極を有するセルに別の作用電極を有する別のセルを1もしくは2以上連結したフロー測定用の電気化学測定部であり、前記電気化学測定部の上流側と下流側に1対の導電性材料よりなる電極を有し、この1対の導電性材料よりなる電極を同電位に保ち対極として用いている 。
【先行技術文献】
【特許文献】

【特許文献1】特開平07−103936号公報

しかし、この電気化学測定部は、参照電極を試料に浸漬する必要があるため、特殊な参照電極が使用可能である測定条件又は当該参照電極を正常に使用することができる測定条件の下でしか電気化学測定を実行することができない。また、仮に連結されたセル以外の槽等に参照電極を挿入し、セルと当該槽等とを塩橋、液絡等で接続した場合、これらの塩橋、液絡等を正常に使用することができる測定条件の下でしか電気化学測定を実行することができない。

課題

そこで、本発明は、より多様な測定条件の下で電気化学測定を実行することができる電気化学測定装置を提供することを課題とする。

手段

 本発明の一態様は、参照電極を基準電位にして、作用電極と対極との間の電位差を変化させることにより測定する三電極法に利用可能な電気化学測定装置であって、測定対象の物質を含む電解質溶液である第1溶液を保持する第1保持部と、前記物質の濃度が前記第1溶液よりも低い電解質溶液である第2溶液を保持する第2保持部と、を備え、前記第1溶液に第1作用電極および第1対極が浸漬され、前記第2溶液に前記参照電極が浸漬され、前記参照電極と前記第1対極とが同電位となるように電気的に接続された電気化学測定装置である。

 本発明の他の態様は、測定対象の物質を含む電解質溶液である第1溶液と、前記物質の濃度が前記第1溶液よりも低い電解質溶液である第2溶液とを用いる三電極法による電気化学測定方法であって、前記第1溶液に作用電極および対極を浸漬し、前記第2溶液に参照電極を浸漬し、前記参照電極と前記対極とが同電位となるように電気的に接続する電気化学測定方法である。

効果

明によれば、より多様な測定条件の下で電気化学測定を実行することができる。

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特許情報

特開2023-028397

JPA 2023028397-000000