歯ぎしり防止装置、クライアント端末、 及びサーバー

2023.02.13 By 昭和大学 馬場 一美  中村 浩崇

電気・電子工学

背景

 特許文献1は、口腔内に装着される装置本体と、上顎歯と下顎歯との接触状態を検出す
る圧電センサーと、圧電センサーの信号から歯ぎしりを判別する制御手段と、制御部によ
って歯ぎしりを判別すると振動を発生させる振動発生手段とを備えた歯ぎしり防止装置を
提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】特開2015-33520号公報

課題

 特許文献1によれば、歯ぎしりの抑制を促すことができるが、睡眠中に寝返りすること
もあり、寝返りで生じる歯の接触を歯ぎしりと誤認することがあった。また歯ぎしり防止
装置が無意識に口腔外に外されている場合に、歯ぎしりが全くなかったと誤認することが
あった。また、患者による歯ぎしりのパタ-ンや強さの違いを識別し、患者ごとに最も適
切な振動条件を設定することができなかった。歯ぎしりの検出を更に正確に行うことがで
きれば、医師による診断や治療にも大きな期待ができる。

 本発明は、歯ぎしりの検出をより正確に行うことができる歯ぎしり防止装置を提供する
ことを目的とする。

手段

 請求項1記載の本発明の歯ぎしり防止装置10は、口腔内に装着される装置本体10A
と、上顎歯と下顎歯との接触状態を検出する圧電センサー11と、前記圧電センサー11
の信号から歯ぎしりを判別する制御手段14と、前記制御手段14によって前記歯ぎしり
を判別すると振動を発生させる振動発生手段15とを備えた歯ぎしり防止装置10であっ
て、前記装置本体10Aの傾きを検出する位置センサー12を有し、前記制御手段14は
、前記圧電センサー11で検出される波形の振幅と波形特性とから、クレンチング(噛み
しめる)、グラインディング(歯をギシギシとこすり合わせる)、及びタッピング(カチ
カチする)に識別して前記歯ぎしりを判定する歯ぎしり種類判定部14aと、前記位置セ
ンサー12によって頭位の変化を検出すると、前記頭位の前記変化中に発生した前記上顎
歯と前記下顎歯の接触を前記歯ぎしりでは無いと判別するブラキシズム判別部14bと前
記歯ぎしり種類判定部14aで判定され、前記ブラキシズム判別部14bで前記歯ぎしり
と判別すると前記振動発生手段15に振動指示を行う振動制御部14cとを有することを
特徴とする。
 請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の歯ぎしり防止装置10において、前記装置
本体10Aに配置して前記口腔内の温度を検出する温度センサー13を有し、前記振動制
御部14cでは、前記温度センサー13からの検出温度によって前記装置本体10Aが前
記口腔外にあると判断した場合には前記振動発生手段15に前記振動指示を行わないこと
を特徴とする。
 請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の歯ぎしり防止装置10におい
て、前記歯ぎしり種類判定部14aで判定され、前記ブラキシズム判別部14bで判別さ
れた、前記クレンチング、前記グラインディング、及び前記タッピングについて、検出時
刻、発生間隔時間、平均持続時間、及び発生回数の少なくともいずれかのブラキシズム動
作データを記憶することを特徴とする。
 請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の歯ぎしり防止装置10において、前記振動
発生手段15による前記振動の強さ及び作動時間を、あらかじめ制御データとして記憶し
、前記振動制御部14cでは、記憶された前記制御データによって前記振動発生手段15
に前記振動指示を行い、前記制御データは、記憶された前記ブラキシズム動作データによ
って変更できることを特徴とする。
 請求項5記載の本発明のクライアント端末20は、請求項1から請求項3のいずれか1
項に記載の歯ぎしり防止装置10とデータ送受信を行うクライアント端末20であって、
前記クレンチング、前記グラインディング、及び前記タッピング別に、前記検出時刻、前
記発生間隔時間、前記平均持続時間、及び前記発生回数の少なくともいずれかの前記ブラ
キシズム動作データを受信し、前記クレンチング、前記グラインディング、及び前記タッ
ピング別に、前記検出時刻、前記発生間隔時間、前記平均持続時間、及び前記発生回数の
少なくともいずれかの前記ブラキシズム動作データを記憶及び表示し、受信した前記ブラ
キシズム動作データをサーバーに送信することを特徴とする。

 請求項6記載の本発明のサーバー30は、請求項5に記載のクライアント端末20とデ
ータ送受信を行うサーバー30であって、前記クレンチング、前記グラインディング、及
び前記タッピング別に、前記検出時刻、前記発生間隔時間、前記平均持続時間、及び前記
発生回数の少なくともいずれかの前記ブラキシズム動作データを受信し、新たに受信した
前記ブラキシズム動作データと、以前に受信した前記ブラキシズム動作データとを比較し
て、前記振動発生手段15による振動の強さ及び作動時間を新たに設定することを特徴と
する。

効果

 本発明の歯ぎしり防止装置によれば、歯ぎしりをクレンチング、グラインディング、及
びタッピングに識別して判定し、更に、寝返りなどでの頭位の変化時に発生するタッピン
グに似た検出値をノイズとして除去できるため、歯ぎしりの検出をより正確に行うことが
できる。

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特許情報

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JPB 006634567-000000