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実験を行うと必ず試薬・サンプル保管が必要となってきます。保管温度が間違っていると劣化や分解の原因につながり、思うような結果が得られないことにつながる可能性があります。今回は、生化学実験に使用する代表的なサンプル保存温度についてご説明致します。
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最近、新型コロナウィルス用ワクチンで話題になっている保管温度!
今回のワクチンは、-75℃以下での保存が必須とよくテレビで報道されていますよね。
ファイザー社のワクチンは、mRNAと呼ばれるタイプのワクチンで、構造が壊れやすい遺伝子で作られているため、常に超低温に保たなければ摂取しても効果が失われる恐れがあると言われています。
最近でも、保管庫に不具合がおき保存温度が保てず、大量に廃棄されたというニュースが記憶に新しいと思います。
これは、研究用のサンプルにも同じことが言えます。
せっかく集めたサンプルも最適な温度で保存しないと、分解や劣化の原因となり、期待していた結果が得られないことにつながる場合があります。
では、どの温度帯でサンプルを保管したら良いのか、代表的なサンプルの保管温度と保管方法について学んでみましょう。
まず最初に、サンプルの保管温度について説明します。
サンプル保管には、主に室温保存、冷蔵保存、冷凍保存の3種類の方法があります。
■室温保存・・22℃~25℃を指すのが一般的です。
季節や地域によって室温が変わってくるので、注意が必要です。
■冷蔵保存・・2℃~8℃(冷蔵庫)
■冷蔵保存・・-20℃(冷凍庫)、-80℃(超低温フリーザー)、-150 ℃(液体窒素気相)
次に、どのようなサンプルが当てはまるか確認しましょう。
■室温保存・・酸・アルカリ試薬、細胞培養用培地など
■冷蔵保存・・ゲノムDNA、血液(全血)など
■冷凍保存(-20℃)・・遺伝子実験用の酵素、プラスミドDNA、タンパク質など
■冷凍保存(-80℃)・・RNA、1本鎖DNA、抗体、細菌
■冷凍保存(-150℃)・・細胞
正確にサンプル保管することによって劣化や分解などを防ぎ再現性の良いデータが得られます。
※保存時のサンプルへの添加成分等によって上記に当てはまらない場合もございます。必ずメーカー記載の保管温度での保管をお願い致します。
今回は研究用サンプルの最適保存温度についてご紹介いたしました。
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