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「研究者を取り巻く環境、それは15年前と変わっていなかった。」
4年前、私が大学に戻ったときに感じたことです。
ヒト・モノ・カネ全てにおいて足りていない研究者の環境。とりわけポスドク問題に代表される博士課程取得者の出口問題はかなり深刻な状況です。
博士号取得者の所属先は、約70%が大学もしくは研究機関での就職、約20%は民間、残りの10%は無職やアルバイトです(科学技術。学術政策研究所データより)。とりわけ70%をしめる大学は、40歳以下の研究者の約64%が任期付き雇用という問題があり、研究者としての腕を磨いたその後のキャリアの選択肢に頭を抱えています。
どうにかしたいけど、どうしたらいいかわからない。
そう思っている研究者は全国にいると感じています。
私たちは「研究者のキャリア問題」の当事者として、新しい研究者の形を作る場としてA-Co-Labo(エコラボ)を立ち上げました。
一方で社会に目を向けてみると、日本の技術を支えてきた中小企業の74%は深刻な人手不足に悩んでおり、大小問わず多くの企業は、資金・専門人材・専門知識の共有で課題を感じています。
しかし、終身雇用制度が根強い日本において、別業界との共創や・副業やパラレルワークなどはまだまだ発展途上という段階で挑戦できるフィールドが少ないのが現状です。
産学連携は社会実装の手段の一つであり、近年連携件数は右肩上がりで増えてはいるものの、研究者との共創という未開拓の場に挑戦する企業は限られているのが現状です。
今の支援だけでは、面白い研究をしている研究者が日の目を見ずに研究を諦める可能性もあるでしょう。
企業からのオファーを待つだけではなく、自ら研究をアピールし社会実装に活かす、基礎原理を追求している研究者がナレッジを生かし実用化検討の場に出たら、今までになかった研究共創の場を作ることができるのではないでしょうか。
企業だけではなく、研究者も今までの方法ではない何かを掴む必要がある。
研究を続けるために、少しだけマインドセットを変えてみませんか。
起業前に様々な企業にヒアリングをしてみると、産学連携の門を叩く前のアイディアレベルで専門家の知見を伺いたいという話は多くの企業であがりました。
私たちはそこをチャンスと捉え、産学連携とは異なる形や小規模連携のものでも気軽に相談することができる「研究知のシェアリングサービスA-Co-Labo(エコラボ)」を立ち上げました。
A-Co-Labo(エコラボ)は、研究者と企業が雇用形態に拘らず、課題ベースでナレッジシェアを行う新しい形の連携を作り上げます。セミナー登壇やスポットコンサル、調査業務などの短期の依頼から、技術アドバイザーやプロジェクト参画などの中長期まで、スキマ時間で研究者の皆さんの知識を活かせる案件があります。
また登録時にコーディネーターによる面談を設けており、その場で理想の関わり方についてもお聞きします。
A-Co-Labo(エコラボ)の特徴は3つあります。
(1)研究・企業経験のあるコーディネーターがプロジェクトに伴走
研究とビジネスの視座のズレを極力減らし、研究者も企業も連携しやすい形を作ります。
(2)ビジネス面での不安を解消、ビジネスサポート
企業経験も研究経験もあるスタッフが、ビジネスの現場における不安な部分をサポートします。
研究者むけビジネス研修も行う予定で、現在コンテンツ作成中です。
(3)分野横断の学びの場
A-Co-Labo(エコラボ)には分野・属性問わず、様々な研究者が登録しています。
研究者によるコミュニティ運営もスタートする予定で、企業との社会実装だけでなく、異分野横断で新しい研究が生まれる場としても活用していただけるような場作りを一緒に作っていきたいと考えています。
研究者がビジネスを学ぶと最強の人材になる!
これは会社設立時に私たちが思ったことです。
研究者がビジネスマンになれという訳ではありません。研究者にビジネス視点があればそれは大きな武器になるということです。
私たちA-Co-Labo(エコラボ)が目指す世界は、は様々なキャリアの研究者が社会で活躍する世界であり、その先には社会で研究しアカデミアに戻ってくる、そんな知識の循環が生まれる環境です。
研究業界を盛り上げる、そんな起爆剤にA-Co-Laboがなることを目指します。
スキルシェアだけでなく、研究内容の発信や、アイディア提案など今後様々なチャレンジをしていく予定です。
ここには研究者の皆さんの力が必要不可欠です。
私たちの想いに共感してもらえる方、何か挑戦したいと思っている方にぜひA-Co-Labo(エコラボ)に登録して欲しいです。
私たちと一緒に研究業界を盛り上げていきましょう!