#21 隠れた転倒リスクを立位年齢®として見える化

2022.04.11 By Hayashi

この連載テーマについて

  • 経済産業省が運営する大学発ベンチャーデータベースに登録される企業から有力なスタートアップをご紹介
  • (経済産業省ページ:https://www.meti.go.jp/policy/innovation_corp/univ-startupsdb.html
  • スタートアップ企業が提供する最先端かつユニークな技術や製品を毎回ご紹介します

高齢化社会の労働現場において、正確な転倒リスク評価の重要性は高まっています。仮想ライトタッチの技術を応用して開発された「立位年齢®検査装置StA²BLE(ステイブル)」は従来測る事ができなかった、身体能力と感覚能力を総合的に転倒リスクとして評価することを可能とし、わずか1分で立位年齢®を算出できます。労働現場での転倒リスクの見える化により、より安全安心な環境作りに貢献します。STA²BLEは令和3年度「高年齢労働者安全衛生対策機器実証事業」においてもその効果が実証されました。

【立位年齢®】
約1,500例のデータから編み出した、ヒトの転倒リスクの評価指標。立位年齢®が実際の年齢よりも高いと、転倒リスクが高いことを意味します。※立位年齢はUNTRACKEDの登録商標です。
【仮想ライトタッチ効果】
何かに軽く触れていることで立位姿勢の安定化が得られることをライトタッチ効果といいます。StA²BLEは指先に取り付けた装置から振動を与え、このライトタッチ効果を仮想的に再現しています。

労働人口確保の鍵を握る転倒予防

高齢化社会を迎える日本の労働現場において、シニア労働者の安全安心な労働環境は必要不可欠です。4日以上の休業が必要となる労災事故のうち、転倒(24%)墜落・転落(16%)がその原因の多くをしめています。転倒を予防し自律した生活を送ることは、労働力の確保や健康寿命延伸のために欠かすことができません。転倒を防ぐためには、“どれだけ転倒しやすいか”、つまり、転倒リスクに気づくことが重要です。しかし、個人が抱える転倒のしやすさ=転倒リスクの評価を効果的かつ客観的に、さらに安価な装置によって実現する方法論は未だ確立されていないのが現状です。

労働災害発生状況

 

隠れた転倒リスクを立位年齢®として見える化

立位年齢検査装置StA²BLE(ステイブル)は、指先への感覚刺激とAI技術により世界で初めて転倒リスクの可視化を実現しました。 仮想ライトタッチの技術を応用して開発されており、従来測る事ができなかった身体能力と感覚能力の総合的な転倒リスク評価を可能とし、わずか1分で立位年齢®として算出する事ができます。労働現場や、デイサービス、病院、老人福祉施設など様々なシーンに転倒リスクの見える化サービスを提供しています。また、立位機能検査で得た自身の転倒に対する“弱さ”に応じて、理学療法学的知見に基づく立位機能を改善するための訓練プログラムを構築しており、転びにくい身体づくりを支援しています。

 

StA²BLE概要図

 

転倒を評価するためには身体機能だけでなく感覚機能も重要

ヒトの転倒には、主に身体機能と感覚機能の2つの機能が関わっています。身体機能は筋力や関節の動きにより瞬時に姿勢を調整する働きがあります。感覚機能は、平衡感覚・表在感覚・深部感覚・視覚といった様々な感覚が処理され、体を平衡に保つ役割をはたしています。転倒リスク評価において、この2つの機能の状態を正確に把握することが必要になります。例えば、身体機能が優れていても、感覚機能が弱ってしまっていると、ちょっとした段差につまずくような事例があります。StA²BLEは身体機能だけではなく、感覚系機能を含め統合的に立位機能を評価する事が可能です。

立位年齢結果レポート

 

令和3年度「高年齢労働者安全衛生対策機器実証事業」について

UNTRACKED株式会社は、厚生労働省が実施する令和3年度「高年齢労働者安全衛生対策実証等事業」に採択され、厚生労働省が指定する第三者機関により、当社開発製品である「転倒リスク可視化装置 StA²BLE」の有用性を客観的に検証した結果、「転倒リスクを定量的に可視化する対策である」ことが実証され、先日厚生労働省より報告書が公開されました。(厚生労働省webページURL

これにより、転倒防止意識の向上など、転倒リスクの低減が期待されるため、エイジフレンドリーを目指す職場において転倒リスクを可視化できる対策であるといえるとされ、60歳以上の高年齢労働者を雇用する中小企業を対象としたエイジフレンドリー補助金※の対象として検討されることになります。

※エイジフレンドリー補助金
エイジフレンドリー補助金は、⾼齢者が安⼼して安全に働くことができるよう、中小企業事業者による職場環境の改善等の安全衛生対策の実施に対し補助を行うもの。
(参考)令和令和3年度エイジフレンドリー補助金詳細URL

 

StA²BLEの導入により転倒事故の削減を目指します

転倒予防のために転倒リスクの適切な評価は欠かすことができません。StA²BLEの導入により、加齢に伴って低下する身体機能・感覚機能を定量評価し、改善訓練などの転倒予防対策を講じることが可能となります。弊社は個々の能力を適切に生かして自律した社会生活を営むことができる環境づくりのために、評価から改善訓練までをサポートする新しい転倒予防法を提供しています。
転倒予防対策を検討されている方、現状の転倒リスク評価では満足していない方は是非お問合せ下さい。

本連載にて紹介するベンチャー企業情報は経済産業省が運営する大学発ベンチャーデータベースに掲載されております。 これまでにない技術やサービスに触れ、知識拡大やオープンイノベーションのきっかけにしてください!