糖尿病合併症に対する新たな治療薬の創成に向けて

2023.02.14 By 昭和大学 基礎医療薬学講座 薬理学部門 准教授  柴田 佳太

薬学

研究者情報

基礎医療薬学講座 薬理学部門 准教授
柴田 佳太

関連キーワード

糖尿病、腎症、網膜症、神経障害、SMTPs

シーズ内容や、それに関する特許などの情報について

我々が使用している真菌由来天然物 Stachybotrys Microspora Triprenyl Phenols (SMTPs) のうち、いくつかのSMTPs は血栓溶解作用、抗炎症作用および抗酸化作用を有しており、これまで脳梗塞や急性腎障害に対する有効性を報告してきた。現在、糖尿病合併症 ( 神経障害、網膜症、腎症 ) モデル動物を用い、真菌由来天然物 SMTPs のいずれが、糖尿病合併症に対して効果が認められるかを検討している。すでにいくつかの候補物質が見出されており、これまでの報告を基に図 1 のようなメカニズムに着目し、各種臓器のタンパク質変化を中心に解析を行っている。また、各種培養細胞を用い、in vitro の観点からも作用メカニズムの解析を行っている。
特許:薬剤及び該薬剤を用いて糖尿病合併症を治療又は予防する方法、特開 WO2020/184691

想定される産業への応用

〇すでにベンチャー企業と連携しており、糖尿病合併症治療薬を臨床現場へ送り出すことを目指している。糖尿病は代表的な生活習慣病のひとつであり、脳・心血管疾患などを引き起こす要因となることから、これまで多様な血糖降下薬が世界中で開発されてきた。しかし、糖尿病に伴い発症する三大合併症 ( 腎症、網膜症、神経障害 ) に関する検討は遅れており、有効な治療法や治療薬は存在していない。糖尿病性腎症が悪化することで透析を受けることとなり、糖尿病網膜症が悪化することで失明し、糖尿病性神経障害が悪化することで手足が麻痺するなど、生活に支障をきたすものばかりであることから、糖尿病合併症治療薬が臨床現場に届けられることによって、世界中の人々に多大な貢献ができると考えている。

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