電気味覚提示に用いる手袋型デバイス

2022.10.06 By 明治大学

教育・社会・商経・文学

技術概要

手袋に電極を設けることで脱着が容易で種々の飲食環境における電気味覚提示装置を実現した。

用途・応用

手軽に味覚を変化させられる手袋型デバイス

背景

 電気味覚とは、味覚器に電気刺激が加わることで生じる味質変化のことである。従来、電気味覚提示を行うための種々の電気味覚提示装置が提案されている。
 例えば、特許文献1には、ヒトの首筋に設置する陽極電極と、舌の付近に設置する陰極電極と、陽極電極および陰極電極の間に直流成分の電気信号を印加する刺激信号発生部とを備える味覚電気刺激装置が開示されている。

【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】特開2018-42991号公報

課題

 しかしながら、上記のような関連技術には、以下のような問題がある。
 電気味覚提示装置では、食品を通して味覚器に電気刺激を加えるために、味覚器を含む人体と、食品と、の間に電気回路を形成する必要がある。このため、少なくとも人体に導通する電極と、食品に導通する電極とを設置する必要がある。
 例えば、特許文献1では、陽極電極を首筋に設置しているが、顔の近くで人体に接する電極は、飲食中の被検者に違和感を与えやすいという問題がある。
 また、特許文献1では、食品に導通する陰極電極を導線の先端部によって構成している。導線の先端部は、コップの内部の水溶液に浸漬されるとともに、コップの内部に挿入されたストローの内部にも配置されている。このため、被検者は、導線付きのコップおよびストローを用いて水溶液を飲む必要がある。
 このように食器類に配線が設けられると、飲食に必要なすべての食器に配線が必要になり、配線が絡まり合うなどして、飲食に支障が出るおそれがある。また、飲食環境として不自然さが生じ易い。
 このような電気味覚提示装置は、家庭での食事時あるいは外食時などに使用しにくいという問題もある。

 本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、脱着が容易であり、種々の飲食環境において容易に使用でき、被検者の負荷を軽減しやすい電気味覚提示装置、電気味覚提示システム、および電気味覚提示方法を提供することを目的とする。

手段

 上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様の電気味覚提示装置は、被検物を通して味覚器官を含む人体に通電することによって前記被検物の電気味覚提示を行う電気味覚提示装置であって、第1絶縁層と第1電極とを有しており、前記第1電極は、前記第1絶縁層を介して少なくとも手の平側に露出するように前記手に装着可能な第1装着部と、第2電極を有し、上肢のいずれかの表面に前記第2電極を当てて装着可能な第2装着部と、前記第1電極および前記第2電極に電圧を印加する電源装置と、を備える。

効果

 本発明によれば、脱着が容易であり、種々の飲食環境において容易に使用でき、被検者の負荷を軽減しやすい電気味覚提示装置、電気味覚提示システム、および電気味覚提示方法を提供できる。

問い合わせ・詳細資料閲覧

特許情報詳細や資料のダウンロード等については無料会員登録後に閲覧していただけます。

本研究に関するご質問や、話を聞いてみたいなどご興味をお持ちになりましたら、是非お気軽に以下のフォームにお問い合わせください。

特許情報

特願2019-170679

JPA 2021045399-000000