水溶性二相系を用いた細胞組織生成装置

2022.10.20 By 東京電機大学

医学

技術概要

本技術は、水溶性二相系(ATPS)法を応用した培養法であり、比重の小さい液相を還流させ、PEG相が下方から上方へ流れる培養槽に比重の大きなDEX相を滴下させる。そして、重力下で浮遊するDEX相内で細胞を培養することで、従来法のように底面で平面に接着することなく、大きなサイズの細胞凝集隗を培養することができる。

用途・応用

・臓器再生構築装置
・細胞凝集装置

背景

 近年、医療分野において、細胞を用いて人工的に組織や臓器を作製し、傷害を受けた組織や臓器の機能を回復させる再生医療が注目されている。ヒトを含む多細胞生物の組織や臓器は、複数の細胞からなる3次元構造を有する。そこで、生体外で3次元構造を有する細胞組織を培養する技術が提案されている。

【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】米国特許出願公開第2016/0091487号明細書

課題

 特許文献1に開示された技術は、浸水性ポリマー相(an immersion aqueous polymer phase)と液滴ポリマー相(a droplet aqueous polymer phase)とからなる水性二相系の培養液を用い、該液滴ポリマー相中で細胞の3次元凝集体を培養する技術である。このような技術によれば、液滴の蒸発を防ぎ、また培地交換による悪影響を受けずに細胞を培養できる。しかし、浸水性ポリマー相の底部に沈降した液滴ポリマー相中で培養を行うため、培養時に細胞が平面状に広がってしまい、十分に厚みのある細胞を培養できない問題がある。

 本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、十分な厚みを有する3次元組織の培養が可能な培養装置及び培養方法を提供することを目的とする。

手段

 本発明は、外相と、前記外相中で浮遊する培養相としての内相と、を含む水性二相培養液と、前記水性二相培養液を収容する培養槽と、前記内相の浮遊状態を維持する浮遊手段と、を備える、浮遊培養装置に関する。

効果

 本発明によれば、十分な厚みを有する3次元組織の培養が可能な培養装置及び培養方法を提供できる。

問い合わせ・詳細資料閲覧

特許情報詳細や資料のダウンロード等については無料会員登録後に閲覧していただけます。

本研究に関するご質問や、話を聞いてみたいなどご興味をお持ちになりましたら、是非お気軽に以下のフォームにお問い合わせください。

特許情報

特願2019-191368

JPA 2021065118-000000