任意の味を再現するために、5つの基本的な味のゲルを用いる味覚ディスプレイ

2022.11.10 By 明治大学

機械工学

技術概要

電圧を印加すると、ゲル内の陽イオンが移動し、舌から離れることにより風味が弱くなる。
5つの基本的な味覚のそれぞれを個別に抑制して任意の味覚を再現可能となった。

用途・応用

味を再現する味覚ディスプレイ

背景

人が知覚可能な味を人に感じさせる電解質を溶かした溶液内に含まれる電解質の電気泳動を利用し、人の味覚を操作する技術の研究、開発が行われている。

これに関し、人が知覚可能な複数の味(例えば、基本味と呼ばれる5つの味、すなわち、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)の中から選択された1つの味(例えば、塩味)を人に感じさせる電解質を含む溶液を用いて、当該1つの味についてのユーザーの感じ方を制御する装置が知られている。

発明が解決しようとする課題

このような従来の装置では、選択された1つの味についての人の感じ方を制御することができるが、ユーザーが所望する味(例えば、前述の複数の味が混合された味)をユーザーに感じさせることが困難であった。そして、こ
のような問題は、人が知覚可能な味のみならず、人が知覚可能な香等のように、人が知覚可能な他の感覚についても同様に存在する。

そこで本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、ユーザーが所望する感覚をユーザーに提示することができる感覚提示装置、味提示システム、味提示方法、及び感覚提示方法を提供する。

課題を解決するための手段

上述した課題の少なくとも1つを解決するために、本発明の一態様に係る感覚提示装置は、所定の生物が有する受容体のうち予め決められた第1受容体に結合させる第1電解質を含む第1試料を露出させる第1開口部と、前記
生物が有する受容体のうち前記第1受容体と異なる第2受容体に結合させる第2電解質を含む第2試料を露出させる第2開口部とが形成された第1部材と、前記第1試料と前記第2試料とを電気的に絶縁する第1絶縁部材と、前
記生物が有する部位のうち前記第1受容体及び前記第2受容体を含まない非対象部位に取り付けられる電極と、第1端子と第2端子とを有し、前記第1端子が前記第1試料と接続され、前記電極と前記第1試料との間の電圧を変
化させる第1電圧可変部と、第3端子と第4端子とを有し、前記第3端子が前記第2試料と接続され、前記電極と前記第2試料との間の電圧を変化させる第2電圧可変部と、前記電極と前記第2端子との間と、前記電極と前記第
4端子との間とのそれぞれに電圧を印加する電源と、を備え、前記第1試料は、固形化された試料であり、且つ、前記第1電解質を漏出可能な試料であり、前記第2試料は、固形化された試料であり、且つ、前記第2電解質を漏
出可能な試料である、感覚提示装置である。

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特許情報

明治大学 宮下 芳明

WO 2021/215468 Al

20211028 国際公開公報