音補正出力システム及び音補正出力装置

2022.09.09 By 中央大学

機械工学

技術概要

聴取目的音の音像方向を、聴取者の生体情報の変化に基づいて聴取目的音に対する認知性が高まる音像方向に補正し補正音を出力する。

用途・応用

音補正出力

背景

 スピーカやヘッドホン等の音響再生装置を用いて、聴取者の前後上下左右の任意の位置に仮想的な音源である音像を定位させる立体音響技術が知られている。

 この立体音響技術では、音像定位装置が、音像を定位させたい位置から聴取者の耳までの頭部伝達関数を、オーディオ信号に畳み込んで聴取者に提示することにより、所望の位置に音像を定位させることが可能となる。特許文献1には、このような立体音響技術の例が開示されている。

 一方で、駅のアナウンス等の音声案内や地震速報等の緊急情報等の聴取目的音を、聴取者に確実に認知させるためには聴かせる際に音量を大きくする必要がある。

【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献1】特開2012-212982号公報

課題

 しかし、例えば上記音声案内等のように聴取者がこれそのものを聴くことを目的としているのではなく、種々の作業を行いながら聴く聴取目的音の場合、聴取者の意識はその聴取目的音に集中しておらず、当該聴取目的音への認知性は高くない。一方で、聴取目的音への認知性を高めるために音量を大きくすると聴取者に過度な負荷を与えるので好ましくない。

 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、聴取者に過度な負担を与えることなく聴取目的音への認知性を高めることのできる音補正出力システム及び音補正出力装置を提供することにある。

手段

 上記課題を解決する本発明に係る音補正出力システムは、聴取者の生体情報を計測する生体情報計測手段と、前記生体情報に基づき聴取目的である聴取目的音の音像方向を、該生体情報を計測してその変化に基づいて前記聴取目的音に対する認知性が高まる音像方向に補正して補正音像方向とする音像方向補正手段と、音像方向補正手段により補正された補正音を出力する補正音出力手段と、を有することを特徴とする。

 これによれば、聴取者が聴取目的音を聴いた際の生体情報の変化に基づいて聴取目的音に対する認知性が高くなるように、当該聴取目的音の音像方向が補正されることとなる。従って、聴取目的音を聴取者に対してより認知性の高い音像方向から出力することが可能となるので聴取目的音の認知性が高められる。

効果

 本発明によれば、聴取目的音を聴取者に対してより認知性の高い音像方向から出力することが可能となり、より小さい音量での聴取や他の音情報の併存状態における聴取目的音の認知性が高められる。したがって、音量を大きくして負荷を与えるような聴取者への伝達も回避することができる。 

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特許情報

特許第6300267号

JPB 006300267-000000