磁性アタッチメントを用いたインプラント安定度測定

2023.02.13 By 昭和大学 インプラント歯科学講座 講師  佐藤 大輔

数理科学

研究者情報

インプラント歯科学講座 講師
佐藤 大輔

関連キーワード

インプラント、共鳴振動周波数解析(Resonance Frequency Analysis: RFA)、インプラント安定指数(Implant Stability Quotient: ISQ) 、オッセオインテグレーション 、初期固定

シーズ内容や、それに関する特許などの情報について

適切なインプラント補綴装置の装着時期の判断には、治癒期間の経時的なインプラント体の安定度の評価が重要である。現在、インプラント体の安定度の経時的測定に、共鳴振動周波数分析 (RFA) 装置が広く用いられている(図 1)。RFA は侵襲性の低い測定方法ではあるが、測定の都度、インプラント体に取り付けられているヒーリングキャップを外し、専用のパーツをネジ止めする必要がある。このヒーリングキャップの着脱や、インプラント体に対する回転方向への負荷は、オッセオインテグレーションの獲得に悪影響を与える可能性がある。そこで本研究では、可撤性義歯に用いられる磁性アタッチメントの仕組みを応用した極めて侵襲度の低い方法で RFA を行い、補綴装置装着時期の診断のため手術後経時的に何回でも簡便にインプラント体の安定度を測定するできるシステムを確立することを目的としている。本研究では、埋入後治癒期間中にヒーリングキャップを外さずにインプラント体の安定度の測定を行うために、磁性アタッチメントを応用することを着想した。磁性ステンレス鋼を上部に有するヒーリングキャップを手術時にインプラント体に装着し、底面に固定用磁石構造体
を有する新規測定パーツを用いて RFA 装置による測定を行う方法である ( 図 2)。磁性ヒーリングキャップを介する様式に変更することで、ヒーリングキャップの着脱が無く、インプラント体に回転方向の負荷を与える可能性を排除した方法となっている。

想定される産業への応用

〇このシステムは、簡略でインプラント体に回転方向の負荷を与えないため、確立することができれば、患者と術者の双方の負担を軽減することができ、インプラント治療の成功に極めて有益なものとなると考えられる。さらに、本研究は将来的には完全に粘膜に被覆された状態のインプラント体の安定度の測定や、補綴装置内に測定用磁石構造体を埋め込むことで、固定スクリューの緩みを発見する等の発展の可能性を持っている。

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