生体試料ならびに生体のラベルフリーリアルタイム 評価技術の開発

2023.02.14 By 昭和大学医学部 外科学講座 江東豊洲病院 消化器外科 准教授  伊藤 寛晃

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研究者情報

昭和大学医学部 外科学講座 江東豊洲病院 消化器外科 准教授
伊藤 寛晃

関連キーワード

超早期がん診断、がん微小転移、循環がん細胞、ラマン分光法、リアルタイム生体評価

シーズ内容や、それに関する特許などの情報について

目的
 本研究の目的は、分光法を応用して生体試料や生体そのものを評価し、リキッドバイオプシーによる超早期がん診断技術、リアルタイム生体評価技術、プレシジョンメディスンを実現するための最適治療選択技術を確立することである。

シーズの内容
 わたしは、励起光源や検出部の設計を工夫するなどして、生体試料の解析に特化した顕微ラマン装置を開発し、これまで困難であった血清・尿などの体液、生細胞、食道・胃・大腸などの生組織のラベルフリー迅速評価に成功するなど、世界をリードする研究成果を挙げている(発見・手法・技術については、知的財産として特許を取得済み)。
 患者さんの血清や尿のラマンスペクトルデータの機械学習により、胃がん・大腸がんそれぞれ、R2 0.99 以上の極めて高精度のがん予測モデルの構築に成功している。
 また、組織では、食道がん・胃がん・大腸がんの内視鏡的治療による切除標本(生組織)から、前処理を行わずに分子情報を取得し、のちの病理組織診断とほぼ同等の精度でがん病変部を識別できた。

知的財産・論文・学会発表など
・知的財産 「血清試料検査装置及び血清試料の検査方法」出願番号:特願 2021-546966
・知的財産 「組織検査装置、及び組織の検査方法」出願番号:特願 2020-17036
・Raman spectroscopic evaluation of human serum using metal plate and 785- and 1064-nm excitation lasers.Hiroaki Ito, et al. PLOS ONE. 2019 Feb 15;14(2):e0211986. DOI: 10.1371/journal.pone.0211986など

想定される産業への応用

〇本技術により、液体・固体を問わず生体試料のラベルフリー迅速評価が可能である。血液や尿を用いて低侵襲なリキッドバイオプシーが可能である。生体組織については、これまでの形態学的評価に新たな分子情報による質的情報を付加できる次世代新技術である。理論的には生体(皮膚、口腔粘膜、気管、消化管)そのもののリアルタイム評価も可能であることから、検査中また手術中の迅速診断にも応用可能である。

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