プラズマ複合排ガス処理による大気汚染物質の低減

2022.11.07 By 大阪府立大学 大学院 工学研究科 准教授 黒木 智之 / 教授 大久保 雅章

環境

背景と狙い

設置スペースや運転コストの問題で従来処理を適用することが困難であった小型ボイラーや触媒被毒を起こす成分が含まれる排ガス,および低濃度排ガスに対して適用可能な新しい処理方法としてケミカルや吸着剤を併用したプラズマ複合排ガス処理技術を開発しました。本技術の実用化により,これまで未処理で排出されていた排ガスの処理が可能となり,環境改善に貢献できます。

研究の概要

窒素酸化物(NOx),硫黄酸化物(SOx),揮発性有機化合物(VOC)などの大気汚染物質に対する大気圧非熱プラズマ複合プロセスを利用した排ガス処理技術について紹介します。ケミカルを併用したNOx・SOx同時処理技術は,従来技術である触媒を用いた処理が困難な場合においても適用可能であり,処理コストの面でも優位性があります。また,VOC処理についても吸着剤の併用により濃縮や分解の効率化が期待できます。

※ 研究の特徴

      • NOxとSOxの同時処理が可能
      • 触媒が不要
      • NOx処理の従来技術である選択触媒還元法に比べ,ランニングコストが1/4

※ 適用分野

  • ボイラー用排ガス処理設備
  • 工場などのディーゼル発電機に対する排ガス処理設備
  • 塗装工場や印刷工場の排ガス処理設備

 

論文・特許

  • ・特許第4472638号 排気ガスの処理方法及び装置.
  • ・黒木他,電気学会論文誌A, 130, 10, pp. 885-891, 2010.
  • ・T. Kuroki,et al., IEEE Trans. Ind. Appl., 47, 4, pp. 1916-1921, 2011.

 

研究の内容

プラズマ複合技術を用いた排ガス処理技術の開発

実績:NOx, SOx, PM, VOC(トルエン,キシレン), N2O(麻酔ガス),臭化メチルなど

大気圧非熱プラズマの発生例 プラズマ複合ボイラー排ガスNOx処理
プラズマ複合NOx・SOx同時処理 プラズマと吸着剤を併用したVOC処理

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