自然水用肥料の製造方法及び自然水用肥料

2022.10.17 By 新潟大学

環境

技術概要

自然水中で好適に溶解する性質を有するリン酸系化合物の塩を含有する自然水用肥料の製造方法を提供すること。

用途・応用

自然水用肥料、重金属除去・濃縮、資源回収、燃焼工学、大気環境

背景

 地球温暖化による海水温度の変化や、汚泥等の有機廃棄物質の海洋投棄が禁じられていることにより、海の貧栄養化、特に、リンの不足が進行し、海藻の生育に支障が出ている。それに伴って、漁獲量の減少や、高級食材でもあるアワビやサザエ等の水棲生物の採集量の減少等を引き起こす、いわゆる海の砂漠化も進んでいる。さらに養殖にも大きな影響が出ている。

 海に栄養源を与える試みとしては、鉄鋼スラグと有機廃棄物を発酵させた腐植土をまぜて、海の中に埋め立てることで、鉄の普及により海藻の生育状況がよくなったとの報告がある。しかし、これは、鉄分の供給源とすることを目的としており、リン不足による問題を緩和、解消することができるものではなかった。

課題

 本発明の目的は、自然水中で好適に溶解する性質を有するリン酸系化合物の塩を含有する自然水用肥料を提供すること、また、当該自然水用肥料の製造方法を提供することにある 。

手段

 このような目的は、下記の本発明により達成される。
 本発明の自然水用肥料の製造方法は、水に対して難溶性のリン化合物を含む被処理物と、アルカリ金属および/または第2族元素の水酸化物および/または塩である反応性イオン性物質を含む組成物とを接触させ、リン酸系化合物のアルカリ金属塩および/または第2族元素塩である溶解性塩を得る工程を有することを特徴とする。

 本発明の自然水用肥料の製造方法は、水に対して難溶性のリン化合物を含む被処理物と、アルカリ金属および/または第2族元素の水酸化物および/または塩である反応性イオン性物質とを固相で接触させ、リン酸系化合物のアルカリ金属塩および/または第2族元素塩である溶解性塩を得る工程を有することを特徴とする。

 本発明の自然水用肥料の製造方法は、水に対して難溶性のリン化合物を酸またはアルカリで溶解した被処理物と、アルカリ金属および/または第2族元素の水酸化物および/または塩である反応性イオン性物質を含む組成物とを接触させ、リン酸系化合物のアルカリ金属塩および/または第2族元素塩である溶解性塩を得る工程を有することを特徴とする。

 本発明の自然水用肥料の製造方法は、水に対して難溶性のリン化合物を含む被処理物と、アルカリ金属および/または第2族元素の水酸化物および/または塩である反応性イオン性物質を含む溶液とを接触させ、リン酸系化合物のアルカリ金属塩および/または第2族元素塩である溶解性塩を得る工程を有することを特徴とする。

効果

 本発明によれば、自然水中で好適に溶解する性質を有するリン酸系化合物の塩を含有する自然水用肥料を提供すること、また、当該自然水用肥料の製造方法を提供することができる。

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特許情報

特開2019-156686

JPA 2019156686-000000