災害・事故時の化学物質の安全性評価

2022.09.05 By 横浜国立大学 環境情報研究院 自然環境と情報部門 三宅 祐一

環境

研究概要

ストックホルム条約で製造・使用が禁止されている残留性有機汚染物質(POPs)を中心に、ハロゲン化多環芳香族炭化水素類、臭素系・リン系難燃剤、フッ素系界面活性剤、農薬、重金属など幅広い環境汚染物質を対象として、様々な環境媒体中にごく微量で存在する化学物質の高感度・高精度分析法の開発を行っています。開発した環境分析技術を用いて、大気(室内)・水・生物・食物などの化学物質の汚染実態調査を行い、統計解析やシミュレーション解析を組み合わせることで化学物質の環境動態解明や発生源解明に関する研究を展開しています。これら化学物質の汚染実態や環境動態研究の結果から、ヒトへの主要な曝露経路や曝露量を高精度に評価し、ヒト健康に関する化学物質リスクの定量的な評価を最終目的にしています。

アドバンテージ

GC-MS/MS、LC-MS/MSLC-Orbitrap-MS、燃焼イオンクロマトなどの幅広い分析機器を用いて研究展開しており、様々な有害化学物質の管理に資する情報提供が可能です。また、研究成果を基にした効率的なリスク低減技術の開発や、関連企業や海外研究機関(中国、バングラデシュ等)との共同研究にも積極的に取り組んでいます。

事例紹介

災害・事故等により排出された揮発性有機化合物(VOC)や半揮発性有機化合物(SVOC)の汚染状況を迅速に把握するため、また個人の行動状況の違いによる個人曝露量の変化を把握するため、動力が必要ない小型携帯捕集法の一つである拡散型パッシブサンプラーを用いた個人曝露量把握方法を開発しています。また、数百種類以上存在するフッ素系界面活性剤の規制が検討されており、フッ素系界面活性剤を個別に分析するのではなく、有機フッ素の総量で管理する新たな分析装置・評価方法を開発しています。

相談に応じられるテーマ

災害・事故時の化学物質の安全性評価

廃棄物焼却処理の適切管理

フッ素系界面活性剤の包括的評価

化学物質の曝露性評価

主な所属学会

日本環境化学会

室内環境学会

環境科学会

主な論文

Optimization of method for extracting 46 volatile organic compounds (VOCs) from an activated carbon–silica gel active sampler to evaluate indoor work environments』「Air Quality, Atmosphere & Health2021

Identification of Novel Phosphorus-Based Flame Retardants in Curtains Purchased in Japan Using Orbitrap Mass Spectrometry』「Environmental Science & Technology Letters2018

『ハロゲン化多環芳香族炭化水素類(XPAHs)の廃棄物焼却施設からの年間排出量と大気中濃度への寄与度の推定』「環境科学会誌」2017

主な特許

特許第6209023号「捕集装置及び捕集方法」

特開2019-198856「水処理方法及び水処理装置」

主な著書

「安全工学便覧(第4版)」 コロナ社 2019

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特許情報

特許第6209023号「捕集装置及び捕集方法」

JPB 006209023-000000

特開2019-198856「水処理方法及び水処理装置」

JPA 2019198856-000000