水産資源管理のデザイン提案

2022.09.09 By 横浜国立大学 理工学部 建築都市・環境系学科 松田 裕之

環境

研究概要

水産資源管理や野生鳥獣管理において、確率過程を考慮した個体群動態モデルを用いて順応的リスク管理のデザインを提案します。また、世界自然遺産やユネスコエコパークおよび休廃止鉱山の坑廃水処理生物圏保存地域における順応的生態系管理の実践事例において、文理融合の研究を進めています。このように、鳥獣保護から化学物質環境基準まで、統一した「順応的リスク管理」理論の構築に取り組んでいます。さらに、進化ゲーム理論と適応動態モデルを駆使し、魚類の右利き左利きの共存機構、捕食共生など形質の適応的変化を考慮した種間相互作用の理論など、進化生態学の研究を進めます。

アドバンテージ

行政側のさまざまな委員会に参画することで、生の行政事例に貢献する研究を学生とともに行うことができます。ユネスコMAB (人間と生物圏)計画、(日本人で最初の)Pew 海洋保全フェロー国際みなとまち大学リーグなどの国際ネットワークを通じて、世界の研究者、研究事例と交流することができます。

事例紹介

マサバ資源回復計画、エゾシカ・ヒグマ・ヤクシカ管理計画、 滋賀県カワウ被害対策事業、宗谷岬風力発電事業、環境省植物レッドリスト種、ミナミマグロなど水産生物の絶滅リスク評価など、実際の行政事例に貢献する生態リスク管理理論を大学院生とともに数理モデルを用いて提案します。また、知床世界自然遺産の共同管理は、国際コモンズ学会により世界のインパクトストーリーの一つに選ばれました。

相談に応じられるテーマ

水産資源管理,野生鳥獣管理,生物圏保存地域,環境影響評価,絶滅リスク評価,進化ゲーム,個体群動態モデル,生態リスク管理

主な所属学会

日本生態学会,日本海洋政策学会,日本水産学会,個体群生態学会,

日本哺乳類学会,環境科学会

主な論文

Matsuda H, Abrams PA (2013) Is feedback control effective for ecosystem-based fisheries management?. JTheor Biol 339:122-128.

Matsuda H, Makino M, Sakurai Y (2009) Development of adaptive marine ecosystem management and co-management plan at the Shiretoko World Natural Heritage Site. Biol Cons 142:1937-1942

Matsuda H, Abrams PA (2006) Maximal yields from multi-species fisheries systems: rules for systems with multiple trophic levels. Ecol Appl 16:225 -237

Matsuda H, Abrams PA (2004) Effects of predator-prey interactions and adaptive change on sustainable yield. Can J Fish Aq Sci 61:175-184

Matsuda H (2003) Challenges posed by the precautionary principle and accountability in ecological risk assessment. Environmetrics 14: 245 -254.

Matsuda H, Katsukawa T (2002) Fisheries Management Based on Ecosystem Dynamics and Feedback Control. Fisheries Oceanography 11 (6): 366-370

Matsuda H, Abrams PA (1994) Runaway evolution to self-extinction under asymmetric competition. Evolution 48 :1764-1772.

Matsuda H, Abrams PA, Hori M (1993) The effect of adaptive anti-predator behavior on exploitative competition and mutualism between predators. 0ikos 68 : 549- 559.

主な特許

特願2007-067660「土壌汚染が存在する土地(CS)及び土壌汚染の可能性がある土地(PCS)における土壌汚染対策費用の算出方法及び再開発されずに遊休地(BF)となる確率の算出方法」

主な著書

ユネスコエコパーク 京都大学学術出版会(2019

海の保全生態学 東京大学出版会(2012

なぜ生態系を守るのか? NTT出版  212頁(2008 

生態リスク学入門 共立出版  213頁(2008

ゼロからわかる生態学 共立出版 244頁(2004

環境生態学序説 共立出版 211頁(2000

『共生』とは何か 現代書館 230頁(1995

死の科学 光文社 245頁(1991

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特許情報

特願2007-067660「土壌汚染が存在する土地(CS)及び土壌汚染の可能性がある土地(PCS)における土壌汚染対策費用の算出方法及び再開発されずに遊休地(BF)となる確率の算出方法」

JPA 2008226193-000000