酵母ベクター

2023.09.28 By 東京大学TLO

バイオ

概要

出芽酵母遺伝子中のリボソームRNA反復領域に、数十の遺伝子を安定的に導入できる技術です。通常のベクターは 1~数個の遺伝子しか保持することができませんが、本ベクターでは数十の遺伝子を安定的に導入することができるため、酵母内で他生物の代謝系を丸ごと再現したり、目的タンパク質・ビタミン類などを大量合成させることが可能です。

 

リボソーム RNA 遺伝子は出芽酵母の12番染色体上に巨大な反復構造を作っています。各コピーに約 600 塩基対のそれぞれ違った配列を持つバーコード(BC1~100)を挿入します。そこに相同組換えを利用して、例えばヒトの遺伝子(1~100)などを組み込みます。組み込まれた遺伝子はリボソーム RNA 遺伝子の安定化機構により維持され、多くのヒトのタンパク質を合成します。それらは酵母の細胞内で働くことができます。

技術の特徴・強み

バーコード配列を用い遺伝子を大量に導入できるため、製薬や化学物質の合成など様々な分野での活用が可能です。

用途例

・ヒト代謝系を酵母内で再現して薬物代謝の確認
・ビタミン、タンパク質等の有用物質の大量合成

希望パートナー

酵母の培養や遺伝子導入実験が可能な企業様、製薬企業様、有用物質の合成に興味のある企業様

特許情報

PCT/JP2022/017762

問い合わせ

本技術にご興味をお持ちいただき、協業や実用化をご希望の場合には、下記アドレスまでご連絡くださいませ。東京大学TLO 坂尾([email protected])