ミミズの食作用でタケを有機農業培土にする

2022.11.07 By 大阪府立大学 大学院 生命環境科学研究科 教授 東條 元昭

バイオ

技術の概要

全国的に放置竹林が増加し樹林荒廃などの問題を引き起こしています。

タケ材の堆肥化は有効な解決策ですが、分解が遅く、また堆肥の付加価値も低いという課題がありました。今回の技術では、タケ材を細粉にしてミミズに食べさせることで植物病害抑制効果をもつ培土に変えることに成功しました。地域の未利用資源循環と農産物ブランド化を促すために、培土の有機農業や減農薬栽培への活用を試みています。

技術の特徴

★タケ材のミミズ堆肥は、肥料の三大要素(窒素、リン酸、カリ)を市販培土と同等に含む。窒素成分ではアンモニア態が少なく硝酸態が多い。

★窒素分は、雑草クズの茎葉をタケ粉末に混合し、ミミズに食べさせることで付与。そのため、雑草クズの対策も同時に行うことができる。

★少なくとも5種の植物病原菌を抑制。

★タケ材のミミズ堆肥を水抽出液にしても、一部の植物病原菌に抑制効果を示す。

 

適用分野

【想定される用途】

★タケ材のミミズ堆肥、およびその水抽出液を、土壌改良剤として有機栽培や減農薬栽培で利用。

★放置竹林対策と地域の農産物ブランド生産(有機や減農薬)を同時に行う手段として活用。

 

【希望する連携先】

★ 基礎技術の深化:大学、研究機関等

★ 生産技術の高度化:機械メーカー等

★ 製造・生産システムの実用化:機械メーカー等

★ 社会実装システムの開発:地方自治体、農業団体等

技術の内容

【顧客・市場に提案する価値】

ミミズを使ってタケから病気を抑える土を作り、地域農業を活性化

 

・従来技術よりも短期間で堆肥化が可能

・タケミミズ堆肥の発病抑止の効果と原因の一部を実証済み

 

【実用化への要望】

 

 実装を目指し、圃場実証やコストダウンでの協働

特許情報

発明の名称

タケコンポスト及び食物の病害防除剤

概要

タケ粉末から植物病害抑止性ミミズ堆肥を作る方法

 

10kgのモウソウチク粉末(一晩水に浸けたもの)

100gの乾燥したクズ茎葉

100gのシマミミズ(Eisenia fetida)

 

出願番号

特願2016-031469

出願人

大阪府立大学

発明者

東條元昭 ・尤 暁東 ・ 下神幸博

研究者からの一言

未利用のタケからミミズを使って病気を抑える土を作り、有機農業等の地域農業を活性化させる技術シーズです。放置竹林対策でお困りの地方自治体等との連携を希望します。

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