バイオエコノミー都市型農業への挑戦

2022.11.07 By 大阪府立大学 生命環境科学域 附属教育研究フィールド    21世紀科学研究センター バイオエコノミー研究所 横井 修司

バイオ

背景と狙い

21世紀の循環型社会を駆動する「バイオエコノミー」を担う人材の育成、教育・研究フィールドを中心とした産学官連携モデルの実証研究、社会への情報発信などを、多分野の融合によって実現するための農学教育の拠点を形成する。全国の農学系大学に先駆けて、「バイオエコノミー」に関わる教育カリキュラムを実行する。

研究の概要

本研究は以下の3分野を中心的な活動の場とする。生命環境科学域の応用生命科学専攻と緑地環境科学専攻の教員が中心となって、工学域、現代システム科学域の協力のもとに、学際的な農学系の教育・研究の新たな方向性を導き出す。これらの取り組みを統合し、伝統的農業と、ICTやAIなどを駆使する“次世代農業”の融合によって、新たな農業形態(家族農業)の実現に貢献する(家族農業の10年、2019年から2028年:国連で採択)。

研究の特徴

スマート農業(脱炭素社会における都市型農業生産)
応用生命科学専攻と緑地環境科学専攻で実施中の植物のゲノム育種、有用形質のデジタル化とビッグデータ取得、メタン発酵による廃棄物有効利用などを課題とする。

    ・作物生産に関わるビッグデータ(気象条件、土壌、作物生育量、遺伝子発現、物質産生量、病害発生予測など)の網羅的解析を前提とした教育研究フィールドの研究推進
    ・バイオマスを利用した再生可能エネルギー生産
    ・再生可能エネルギー生産のためのバイオマスの生産と供給、バイオガス発電などの実証モデル
    ・再生可能エネルギー生産と利用による生産物のブランド化(付加価値付与)

スマートセルインダストリー(化学産業プロセスからの脱却)
バイオエコノミーの重要な要素技術の一つは、化石資源と有機合成に依存せず、医薬品やバイオプラスチックなどの工業原料を生産することにある。これらの取り組みの多くは、すでに生命環境科学域で実施中である。応用生命科学専攻が専門とする植物・微生物を用いた有用物質生産研究が基盤となる。

    ・生命情報ビッグデータの取得と解析、重要遺伝子の特定、細胞機能設計
    ・合成生物学による新規の細胞・組織の開発、新品種育種
    ・ゲノム編集などを用いた次世代型の植物機能改変

食料分野(食品安全性研究)
遺伝子組換え・ゲノム編集の社会受容など(応用生命科学専攻)

    ・生物情報ビッグデータ取得を元にした安全性評価の実施
    ・生産物の精密科学分析によるブランド化(付加価値の付与)
    ・学会活動、シンポジウム開催、出前講義による食品安全性や遺伝子改変作物の解説

 

大阪府立大学 附属教育研究フィールド

❖バイオエコノミー研究所(2019.10.1)      所長:太田大策教授(生命科学研究科)

 

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