マイクロ波刺激による植物育成における迅速化および環境耐性化

2022.08.03 By 上智大学

バイオ

技術概要

電子レンジや無線LANで使用されているマイクロ波を、植物へ特殊な条件で1回数十分間の照射をすると、植物が刺激を受けて、生育速度が促進されることを発見した。また、高温環境条件下においても生存率が著しく促進することが分かった。

用途・応用

植物の迅速育成、砂漠の緑地化、計画的バイオマス生産

背景

 近年、マイクロ波が生態系に与える影響についての調査、研究がなされている。例えば、非特許文献1では、ホウレンソウの種子にマイクロ波を照射しながら発芽させ、発芽後もマイクロ波の照射を継続すると、根の著しい発達が確認されたと報告されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【非特許文献1】齋藤英也外,"2.45GHzマイクロ波が植物の生長へ与える影響について",電子情報通信学会,電子情報通信学会技術研究報告,SPS2006-16(2007-2)pp.7-14

課題

 しかしながら、非特許文献1にあっては、網状の発芽床を蒸留水で満たした水槽に設置し、その上に播種した種子にマイクロ波を照射して、発芽率や根の伸長の程度を観察しており、実際の植物の生育環境とはかけ離れた環境で実験が行われている。さらに、その実験は、発芽時の根の伸長の程度を観察することで終わっており、マイクロ波を照射することが、植物の一生にどのように影響を及ぼしているかについては何の検討もなされていない 。

 そこで、本発明者らは、マイクロ波を照射することが、植物の一生にどのように影響を及ぼしているのかを検討しつつ、現実の植物の生育環境に即して、マイクロ波照射により植物の生育を促進することができる方法を見出すべく鋭意検討を重ねたところ、本発明を完成するに至った。

 すなわち、本発明は、現実の植物の生育環境に即した上で、その生育をマイクロ波照射により効率よく促進することができる植物の栽培方法の提供を目的とする。

手段

 本発明に係る植物の栽培方法は、マイクロ波を照射することによって植物の生育を促す植物の栽培方法であり、栽培対象の種子又は球根が発芽して新芽を形成した後の所定の時期に、当該新芽又は苗にマイクロ波を 1 2 0 分 以 下 の 照 射 時 間 で 照射する方法としてある。

効果

 本発明によれば、栽培対象の種子又は球根が発芽して新芽を形成した後の所定の時期に、当該新芽又は苗にマイクロ波を 1 2 0 分 以 下 の 照 射 時 間 で 照射することにより、植物の生育を促進することができる。

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