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ラボのみなさま、こんにちは。
棒付き鏡を持って固定資産ラベルを探す姿を見かけるきょうこのごろ。
今回のテーマはラボでの探し物時間をできるだけ短くするにはどうしたらいいか、です。
CONTENTS
天秤やpHメーターの横に常駐してほしいキムワイプと洗浄ボトル。
使いたい時に限ってどこかに持ち出されています。
ここに戻してほしい、というものを写真に撮り、絵姿管理の方法を使ってみましょう。
濡れてもいいようにラミネートパウチ加工する、パウチの道具がなければ透明なシートを被せる、クリアフォルダに挟むなど、身近にあるもので簡単に作れます。
絵姿の作り方は、携帯で撮ったものをプリンターで印刷するもよし、直接物品をコピー機に置いてコピーする、という方法もあります。
⇩ OHPシートを上に乗せただけ
⇩クリアファイルに挟んで置いただけ
『使いやすいラボの秘密とは?収納に地名地番がついている』にも書きましたが、収納に地名地番をつけておくといろいろな場面で時短につながります。
つい先日、研究所の仕事を休んでホームセンターで買い物していました。レジに立っていたとき、登録していない番号からわたしのスマホに電話がかかってきました。
なんとなく予感がしたので電話に出てみたら、切迫した声で
「Shobo san, I couldn’t find 〇▽〇▷!」
(ショウボさん、〇▽〇▷がみつからない!)
ラボのベトナム人留学生が実験中に困って電話をかけてきた、と状況を理解できました。
「M fridge!!Lowest right side!!」
(Mの冷蔵庫一番下右側だよ)
とレジで叫んだ甲斐あって試薬はすぐに見つかり実験ができました。
“M”とはラボに複数ある冷蔵庫のうちのひとつ。
収納に番地がついていると、いきなりの電話で流暢な英語がでてこなくても(流暢だったことはいまだかつて一度もないですが)説明が簡単で便利です。
また、物品が入荷し受け取ったらiPad (現在、これを電子ノートとして使っています)で写真をとり、「M-5に入れました」と写真添付でボスにポチッと連絡しておくと、「このあいだの試薬、どこに入れた?」ということにならずに済みます。
ラボ七不思議の一つ。
どういうわけか固定資産管理シールが真後ろや側面という、さがしにくい場所に貼ってあるのです。
なぜこんなところに貼られたのか?その理由について考察してみました。
のどれかでしょう。
いろいろ大人の複雑な事情があるかもしれませんが、特殊な道具(棒のついた鏡)や長い首がなくても見つけやすい場所、つまり、できるだけ機器の右手前に貼りましょう。
なかには右手前には貼れない場合もあるので、貼った場所を写真に撮る、あるいは図に印をつけて登録するシステムができればいいですね。
そうしたら秋の探し物年中行事は楽になり、固定資産チェック担当者は日が暮れる前に帰れるでしょう。
パラフィルムはハサミがないと切れないのに、ハサミが近くに見当たらないことが多い。このあいだは上にあったのに、今日はない。
「ハサミはどこ?」と探すことになっています。
ハサミが消える理由は
これは以下のようなごく単純な方法で解決します。
新しいハサミを一本買い、パラフィルムの箱に穴をあけて刺しておく。
穴の周りにテープを貼っておくと紙箱が破けません。
この方法はパラフィルムが実験台の上に置いてある場合に使ってみてください(ハサミを戻すときに、上に空間がないと差しにくいです)。
古い機械をだましだまし使っているラボでは、機械トラブルへの対応方法がわかっていることもありますが、だれかがそれを伝えないと他の人がまた同じトラブルで時間を取られることになります。
時には自分がそういう目に遭い、「この間どうしたっけな」とメモを残していなかったことを後悔します。
写真は、機器の一番近い引き出しにメンテナンス用品(ノズルのつまりを取るための針)とメモをチャック付き袋に入れてセットで置いてあるところです。
プレート洗浄機にはノズルの太さが2種類あるので、それぞれの太さに合うサイズの針をセットにして入れてあります。もしこういうものがまとめて置いてなかったら、いろいろなサイズの針を持ってきて合う針を探すところからやるので時間がかかるのです。
簡単なメンテナンスについては、こういうちょっとしたことが助けになります。
未来の自分のためにも書き残しておくと、次回はあまり時間を使わなくてすみます。