【Chem-Stationコラボ】実験用白衣の選び方~10種類試してみた~

2021.10.14

実験や医療現場において当たり前のように着られている白衣、実はその材質や性能によってさまざまな用途に分かれているんです。
着ている人の白衣が黄ばんでいたりすると見た目や印象にも影響が出ますよね。
衛生や災害防止、制服としても役に立ち、薬品や火から体と衣服を守る。そんな白衣の選定のポイントを解説とあわせて、みていきましょう。

白衣の特徴と選び方

◆材質で選ぶ①~綿~

綿材質の特長として通気性に優れ、耐火・耐久性に優れています。
熱い場所での作業や、火を扱う実験の際は燃え移ったりしないか心配ですよね。そんな場面におすすめの白衣です。
ただ、乾くのが遅かったり、皺になりやすいのがデメリットという一面を持ちます。

綿100%白衣

 

◆材質で選ぶ②~ポリエステル~


ポリエステルの特長として強度が高く濡れにも強いというのがあります。ソフトで滑らかな感触で暑い夏でも涼しく快適に過ごせます。またシワにもなりにくく乾きやすいという特徴があり、薬品全般に強いです。洗濯したときにシワシワで毎回アイロンかけてる、、、なんていう手間ともおさらばですね。ただ、熱に弱く、火を使う場面には不向きです。

ポリエステル100 %白衣

 

◆材質で選ぶ③~綿・ポリエステル混紡~


白衣をとりあえず選びたいけど、実験の幅が広くて何を選べばいいかわからない、、、ということはありませんか?。綿・ポリエステル混紡記事はそれぞれのメリットを持ち、幅広い場面に対応可能です。毎日使う定番白衣として季節を通じて着ることができます。
「良いとこどり」をしている製品なので、綿・ポリエステルそれぞれ100%使用したものに比べて①②に挙げた耐熱性や濡れ防止といった特長は劣ります。実験の内容や用途がはっきりしている場合と、オールマイティに使いたい場合で、使い分けをしましょう!

綿・ポリエステル混紡白衣

◆材質で選ぶ④~フッ素コート白衣~


強酸性の薬品を使った実験をしたいけど、普通の白衣じゃ不安、、、といった場面は研究者にはよくあることかと思います。

「フッ素コート白衣」は、耐薬性に優れているというフッ素製品の特性を生かし、フッ素コートされた繊維を用いており、ポリエステルのみで作った生地よりも耐薬性能に優れています。

フッ素コート白衣

◆機能で選ぶ①~ポケット~


ノートやタブレットを近くにおいて実験したいけど、安全等の配慮から実験台の上に置けないといった場面はありませんか?。

写真の「デカポケ白衣」にはA4ノート、計算機、タブレットPCなどを収納できる大型ポケット(デカポケ)機能付き、胸ポケットにはペンや安全メガネが落下しないようにひっかけがついているといった、ポケットに工夫をつけた白衣もあります。

デカポケ白衣

◆機能で選ぶ②~ハーフコート~


ハーフコート白衣は主に医療現場で着用される場面が多くみられます。ハーフサイズという特性を生かし、動きやすさが特徴です。また、着脱しやすいように前がボタンではなくジップアップ式のものも多くみられます。

ハーフコート白衣

◆デザインで選ぶ~カラー~


実験の特性に合わせるとはいえ、かわいく白衣を着こなしたいですよね。ピンクやブルーの白衣でおしゃれに実験へのモチベーションを高く、バリバリ実験しましょう。

余談ですが、医療現場では白衣の色で洗濯する時期の指標にしたり職種を分けたりしている例もあります。

カラー付き白衣

 

実験白衣を実際に試してみた

いかがでしたでしょうか?
色々な実験の用途に合わせた白衣の選定が大切ですが、とはいえ、実際に試してみないと分かりにくいのが実情ですよね。特に白衣は見た目にほとんど差が出ないため選定の判断がつきにくいかと思います。

そこで今回、国内最大の化学ポータルサイトChem-Station様にご協力頂き、特徴のある白衣10種類を実際に試して頂きました。その白衣と体験動画をご紹介します!

「白衣体験動画」

 

さいごに

LabBRAINSでは今後もこうした製品比較動画・体験動画コンテンツを随時アップしていきます。「次はこんな製品で試してほしい!」等のリクエストがあれば、「コミュニケーション」のアンケートからどしどし応募下さい!

 

【動画ご提供元】

この動画は、Chem-Station様に撮影・動画作成いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

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