用途、形によって使い分けよう!顕微鏡の種類をわかりやすく図で解説!

2021.08.05

顕微鏡と言っても様々な種類があります。それぞれの顕微鏡の特徴を知ることで、自身の作業に適した顕微鏡が選べるように、今回は、「用途」と「顕微鏡の形」、この2点に注目して紹介したいと思います。

顕微鏡の種類

顕微鏡と一口に言っても様々な種類がありますが、その違いについてご存知でしょうか?
一つは用途によって種類が分けられます。大きくは生物・化学系の用途と電子部品系の用途に分けられます。
生物・化学系で使用される顕微鏡は、高倍率での観察が可能という特徴がありますが、倍率を挙げると視野が狭くなり観察対象を探すことが大変になるというデメリットもあります。
電子部品系で使用される顕微鏡は、固定された倍率で使用することが多いです。具体的には検査等で使用されるため、いつも同じサイズで見る必要があるからです。
これらの用途で使われる顕微鏡は主に①生物顕微鏡、②金属顕微鏡、③実体顕微鏡の3種類があります。それぞれの特徴については第2章で詳しく説明します。
もう一つは形によって種類分けします。形で分けられる顕微鏡には④正立型顕微鏡、⑤倒立型顕微鏡の2種類があります。正立型はサンプルを上から観察する標準的な顕微鏡で、倒立型はサンプルを下から観察する顕微鏡です。第3章で詳しく説明します。

用途による種類分け~生物・金属・実体の違い~

①生物顕微鏡
植物や生物の薄片切片、細胞など光を透過するサンプルを観察する際に使用します。サンプルである薄片切片や細菌などはプレパラート標本(スライドグラスとカバーグラスの間にサンプルの薄片を挟んだもの)にして観察します。また、生きたままの細胞は培養容器に入れて観察します。光を透過するサンプルを観察するため、対物レンズと光源でサンプルを挟む形状になっています。

「①生物顕微鏡(3-6692-01)」


②金属顕微鏡
金属表面など光を透過しないサンプルを観察するのに使用します。対物レンズ側に光源があり、光源から対物レンズを通してサンプルを照明し、サンプルから反射された光を観察します。また、フィルターを使って光源を変化することで、金属断面の見え方を最適な状態に調整することができるのが特長です。

「②金属顕微鏡(1-1928-01)」


③実体顕微鏡
電子部品などの観察対象を立体的に観察するのに使用します。実体顕微鏡には左右別々に光路があり(図:実体顕微鏡の光の通り道)、両眼で同時にサンプルを観察することで、立体的に観察することができるという特長があります。また、対物レンズとステージまでの空間が広いので、観察しながら作業を行うのに向いています。拡大倍率がそれほど大きくなく、最大倍率が50倍程度のものが一般的です。最近はデジタルカメラを取り付けたり、PCモニターに直接出力できるHDMI端子付きのタイプも人気です。

「③実体顕微鏡(3-6690-01)」

 

形による種類分け~正立・倒立の違い~

④正立顕微鏡
一番一般的な形状で、対物レンズがステージの上にあり、その先端が下を向き、サンプルを上から観察する顕微鏡です。メリットは倒立顕微鏡と比べた場合、顕微鏡全体のサイズがコンパクトで省スペースですが、大きいサンプルをステージに置くことができないのがデメリットです。

⑤倒立顕微鏡
対物レンズがステージの下にあり、その先端が上を向き、サンプルを下から観察する顕微鏡です。例えば倒立型生物顕微鏡では、細胞培養ディッシュなどの培養容器で観察する場合に使用します。メリットは、ステージ上に大きなサンプルを置くことができるため、大きいサンプルの観察に適しています。デメリットは、顕微鏡のサイズが大きくなりますので、正立顕微鏡より広いスペースが必要になる点です。

まとめ

このように大まかではありますが、顕微鏡には様々な種類があります。目的に合った顕微鏡を正しく選択することで、非常に便利な観察ツールになります。当社でもさまざまな顕微鏡を取り扱いしておりますので、選択肢の一つにしていただけましたら幸いです。

以下リンクより、アズワン株式会社が運営するECサイト「AXEL」にて
取り扱いの研究用顕微鏡を検索することができます。
記事とあわせて選定の参考にしていただければ幸いです。