花のつくりとはたらきについて理解しよう

2023.07.14

花はただ美しいだけでなく、植物の生殖に欠かせない重要な役割を果たしています。
ここでは花の内部構造や種子の形成、そして雄花と雌花の役割について学んでいきましょう。
解説内容は中学2年生の理科で習う範囲となっています。

花のつくりについて

花は植物の繁殖器となる部分です。他の植物や風、昆虫などによって花粉が運ばれ、受粉が行われることで種子が作られます。
つづいて花の各部分について説明していきましょう。

花弁(かべん)

花の鮮やかな色や美しい形状を持つ葉状の部分です。花弁は昆虫や鳥などの受粉媒体を引き付けるために魅力的な特徴を持っています。

萼(がく)

花弁の基部にある緑色や茶色の葉状の部分です。花のつぼみを保護する役割を果たします。

雄しべ(おしべ)

花の中心部にあり、細長い柱状の構造となっている部分です。雄しべの先端では花粉が作られ、他の花に受け渡す役目があります。

雌しべ(めしべ)

雄しべの周りに存在し、柱状の構造の先端に子房(しぼう)があります。子房には胚珠(はいしゅ)が含まれ、受粉後に種子が作られます。

 

花の構造は種類によって異なります。例えば、一部の花では雄しべと雌しべが同じ花に存在する「単性花」や、別々の花に雄しべと雌しべが分かれて存在する「二性花」があります。また、花には香りを出すための蜜腺や、花粉を受け取るための柱頭(ちゅうとう)などの特殊な構造も存在します。

離弁花と合弁花

花は、離弁花と合弁花の2つのものに分類されます。

離弁花(りべんか)

離弁花は、花弁が別々に分かれている花のことをいいます。つまり、花弁が一枚一枚独立していていろいろな形状や大きさを持っているものですね。離弁花はだいたい典型的な花の形をしていて、例えばバラやチューリップなどがあります。

合弁花(ごうべんか)

合弁花は、複数の花弁が一体となっている構造を持つ花のことを指します。つまり、一枚の花弁でできている、もしくは根本の部分で結合している花弁をもつものが合弁花に分類されます。合弁花は、一見すると一枚の大きな花弁のように見えることがあります。例えば、ひまわりやあじさいなどが合弁花の代表的な例です。

離弁花と合弁花は、花弁の形態の違いによって区別されます。この分類は、花の形や特徴を理解する上で役立ちます。また、花の形態は、花粉や蜜の提供、受粉媒体の誘引など、植物の繁殖戦略に関連していることもあります。

種子のでき方

種子は、植物の繁殖において非常に重要な役割を果たす繁殖器官です。種子は新しい植物を生み出すための構造であり、花の受粉によって形成されます。

以下が種子のでき方になります。

受粉

花の雄しべから花粉が放出され、それが同じ種類の花の雌しべに運ばれます。この受粉というのは、風や昆虫、鳥などの受粉媒体(花粉を運んで受粉に結び付けてくれる事象や生物のことをいいます)によって運ばれることが一般的です。

接着と花粉管の成長

受粉された花粉は、雌しべの柱頭に接着し、花粉管を伸ばして雌しべの中に成長します。花粉管は花粉から出た花粉管細胞が成長し、雌しべ内を伸びる管状の構造です。

受精

花粉管が雌しべの中を伸びると、花粉管の先端から2つの精細胞が放出されます。このうち1つの精細胞が卵細胞と結合して受精が行われます。

種子の形成

受精卵は受精後、種子に発育します。種子は胚珠内に形成され、内部には胚と胚乳(はいにゅう)と呼ばれる栄養物が含まれます。胚は新しい植物の成長を開始するための原始的な根や茎、葉などの形態を持っています。

種子の成熟

種子は成長し、外部から見たときには種子が形成された花の中に存在していることが多いです。種子が十分に成熟すると、花がしぼみ、種子が外部に放出される準備が整います。

種子は、植物が環境の変化に対して生存戦略を持つために重要です。種子は乾燥や寒さなどの厳しい条件に耐えることができ、長期間休眠状態に入ることもあります。その後、適切な条件が揃ったときに発芽し、新しい植物が成長します。

雄花と雌花

雄花と雌花は、生物でいうオスとメスがもっている特徴に基づいて分類される花の形態です。

雄花(おばな)

花の中に雄性生殖器官である雄しべ(おしべ)を持つ花のことを指します。雄しべは花粉を生成するための構造であり、通常は花粉が付いた花粉軸と葯(やく)からなります。雄花は花粉を他の花や風、昆虫などの受粉媒体に運ぶための役割を果たします。一部の植物では、雄花だけをつけるものもあります。

雌花(めばな)

雌花は、花の中に雌性生殖器官である雌しべ(めしべ)を持つ花のことを指します。雌しべは柱頭(ちゅうとう)と子房(しぼう)からなり、子房内には胚珠(はいしゅ)が含まれます。胚珠は受精後に種子に発育するための組織を持っており、花粉を受け取る役割を果たします。一部の植物では、雌花だけをつけるものもあります。

まとめ

花は私たちの周りにあふれており、私たちの生活にも深く関わっています。花の美しさや香りは私たちに喜びや安らぎを与えるだけでなく、昆虫や鳥などの生物との相互作用を通じて植物の繁殖を促進しています。

今回学んだ花のつくりや各器官の働きについてさらに深く知りたければ、花の観察や研究をしてみましょう。
植物図鑑などを見てみると、また新たな発見があって面白いかもしれませんよ。
理科の授業で先生に詳しく聞いてみるのもいいですね。

 

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