理系出身の新入社員が思い出の実験装置をご紹介!

2023.06.23

はじめまして。新入社員のカテキンです。

現在私たちは他部署体験研修として、Lab BRAINSの制作グループにお邪魔しております。

研修中に記事を一つ作成することになりましたので、今回は理系出身の私が、大学で使用していた実験装置についてご紹介したいと思います。

私は有機合成とその構造解析をメインに研究しておりました。研究室に滞在する時間は長く、装置にも思い入れがあります。

装置を通じて研究室の姿がイメージできるかも…?

 

 

顕微鏡

 

まずは理科の実験でもよく使用される顕微鏡です。

微小な物体を拡大して見ることができます。

通常の顕微鏡(光学顕微鏡)は光を観察対象に当ててレンズを通してその像を観察する仕組みになっています。

光の代わりに電子を当てる電子顕微鏡も存在し、光学顕微鏡では見ることのできない、より小さな対象の観察に使用されます。

実験結果の共有には綺麗、かつ分かりやすい写真が必要ですので、顕微鏡は奥が深い装置だと思います。

カテキンの思い出

私はなかなか扱いが上手になれず、先生、先輩、最終的には後輩にまで頼っていた覚えがあります…笑

 

ロータリーエバポレーター

 

溶媒を除去することができる装置です。

有機化学実験で使用されることが多いです。

evaporate(=蒸発する)という由来から分かる通り、真空ポンプで装置内の圧力を下げることで、溶媒を蒸発させることができます。一般的にエバポレーターは、溶液を入れたフラスコをrotary(=回転)させる機能を搭載しています。回転によって液面の面積を増やすことで、蒸発の効率を上げています。

実験試料を濃縮したり、溶媒だけを回収したり、欲しいものを分離して得るために用いられることが多いです。

詳しい原理・仕組みはこちらの記事にも書いてあるので、気になった方は合わせて読んでみてください!

カテキンの思い出

急激に減圧すると突沸してしまいやり直し、なんてことに…。怖くて装置の前に張り付いて作業していましたね。愛着があります。

 

遠心分離機

 

こちらは遠心力で混合試料から成分を分離する装置です。

装置内で試料を高速回転させることで密度の異なる物質同士を分離することができます。

分離が難しい成分の分離や短時間での分離が可能になるため、研究室だけでなく医療や食品加工など様々な分野で使用されています。最近ではPCR検査においても活躍していました。

卓上における小型のものから床に設置して使用する大型のものまでサイズ様々な装置です。

遠心分離機の使い方はこちらの記事に書いてあるので、気になった方は合わせて読んでみてください!

カテキンの思い出

注意しないと事故につながる!と最初に教わったため、今でも見ると緊張する相手です。(※個人差があります。)

 

インキュベーター

 

インキュベーターは温度を一定に保つことができる装置です。

細胞培養などに使用され、最適な温度を保つことができます。

研究室によっては様々な温度に設定されたインキュベーターが何台も置いてあります。

中には内部のCO2濃度や湿度を調整できるインキュベーターも存在し、厳密な条件による培養実験が可能になっています。

カテキンの思い出

カテキンはインキュベーターに試料を入れてから、「量とか条件合ってたよな…?」「ちゃんとできるかな…?」「確認するか…?」と無意味に行ったり来たりする人でした。

 

乾燥機

 

その名の通り、乾燥させる機械です。研究室には専用のものが置かれていました。

乾燥させたい試料、使用する試料の調製、使用して濡れた器具など使用先も様々。常に使用する機械の一つでしょう。こちらも一定温度に設定できるものが多いです。

他にも研究で使用する乾燥機には減圧して真空下で乾燥させる真空乾燥機や、物質の水分を凍結させ、真空下で昇華によって、水分を除去する凍結乾燥機などがあります。通常の乾燥機よりも低い温度で乾燥したり、効率のよい乾燥が可能になります。

詳しい原理・仕組みはこちらの記事にも書いてあるので、気になった方は合わせて読んでみてください!

カテキンの思い出

私の研究室では洗い物を入れる乾燥機は大体いっぱいになっていて、ガラス製品も多いのでなかなか危険なビジュアルに…整理は大切ですね。

 

デシケーター

 

こちらは乾燥ではなく、湿度の低い状態を保つことができる装置です。

卓上におけるサイズのものや、棚サイズのものまであります。実験で使用する試薬の中には吸湿、反応しやすいものも多く、デシケーターは品質劣化を防ぐツールとして重要な存在です。

シンプルなものですと、お菓子の袋によく入っているシリカゲルなどの乾燥剤を入れておくことで中の水分を吸着させ、除湿する仕組みになっています。

他にも電解質膜を利用して庫外に水蒸気を排出するタイプや、不活性ガスで庫内の空気を置換するタイプ、真空ポンプで減圧するタイプなどがあります。

詳しい原理・仕組みはこちらの記事にも書いてあるので、気になった方は合わせて読んでみてください!

カテキンの思い出

私は水分が入ってほしくない試料を扱っていましたので、こちらもお世話になった機器の一つ。仕組みや種類はこの度初めて知りましたが…。

 

ドラフトチャンバー

 

だんだんサイズの大きいものになってきました。機器というか設備というべきかもしれません。

有害な気体が発生したり、揮発性の物質を扱う実験に使用する排気装置です。ヒュームフード、とも呼ばれます。

ガラス窓で仕切られた内部が排気によって安全な実験スペースになる仕組みになっています。

詳しい原理・仕組みはこちらの記事にも書いてあるので、気になった方は合わせて読んでみてください!

カテキンの思い出

実験に手間取って、長時間ドラフトを前に作業なんてこともしばしば。吸えば意識が飛びそうな薬品もありましたし、今健康なのはドラフトのおかげかもしれません。

 

まとめ

 

今回は私カテキンが大学時代に使っていた実験機器についてご紹介いたしました。まだそんなに日は経っていないのに、懐かしい気持ちになりました。

Lab BRAINSの記事を執筆させていただき、楽しかったです!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

著者紹介:カテキン

アズワン新入社員(牛)。化学系の研究室出身。お茶好き。たくさん勉強して、知識を仕事に活かしたいと思います。