鉋(カンナ)の使い方

2021.11.29 監修 角利産業株式会社

この記事はこんな人に向いています

  • 鉋(カンナ)の使い方を知りたい方
  • 鉋(カンナ)を業務などで使用している方

二枚刃鉋 各部の名称

「鉋」とは木材の表面を削り滑らかにするためなどに使われる大工道具です。
見た目はシンプルですが、使いこなすにはちょっとしたコツがいる「鉋」について今回は紹介します。

「買ってはみたけど、どうやって使ったらいいの? 」「間違った使い方をして道具を傷めたくない」 初心者をはじめ様々な方のそういった悩みにお応えします。

「鉋」には使用用途によって平面を削る”平鉋”、曲面を削る”反り鉋”、溝を加工する”作里(さくり)鉋”などいろんな種類があります。

この章では最もポピュラーな平鉋(2枚刃鉋)の各部名称について説明します。

引用元:「新潟県 三条鍛冶の技」三条市伝統地場製品振興協議会発行

・鉋身・・・鉋身の刃先で木材の表面を削ります。
・裏金・・・別名「押え刃」ともいいます。
鉋の刃(鉋身)を固定し、木材を削ったときに逆目(*)をきれいに削るためにあります。
・押え棒・・・裏金を固定します。

※逆目とは:木目に逆らった方向のこと。逆目方向に削るとささくれや欠けが生じやすくなります。

刃の調整方法

鉋を使い始める前にまずは刃の調整をしましょう。
木材表面を適切に削るためには刃の調整が非常に大切です。

①刃の出し方

1.金槌などで鉋刃の頭を叩いて刃を出します。

2.鉋台を逆さにし、目線を下端面に合わせて刃の出具合を見ます。

3.下端から髪の毛1本(0.08mm位)の線が見えるくらいで削れます。

②斜めに刃が出た場合の調整

右へ刃が出過ぎた場合、鉋刃の右横を叩いて水平になるまで調整します。
左へ出過ぎた場合は、鉋刃の左横を叩いて調整してください。

③刃の戻し方

刃が出すぎた場合は、台頭(下記◯印部分)の左右を交互に叩いて、鉋刃を戻してください。

▲注意! 台頭の小口中央を叩きますと、鉋台が割れる場合があります!
▲注意! 鉋の刃の出具合を確認する際は、絶対に指で触らないでください!怪我をする恐れがあります!

裏金の調整方法

次に裏金を調整します。

■裏金の役割

木材を削る際、逆目で削らなければならない時に、逆目を止める役割があります。

■裏金の調整方法

1.裏金を叩いて鉋身の刃先端付近まで合わせます。

2.鉋身刃先(青矢印)へ裏金の刃先(赤矢印)を0.05mm位まで近づけます。

鉋の使い方

さて、前章までで鉋を使う前の準備ができました。
次は鉋の使い方について説明します。

1.かけ始めは、刃部が対象物の外側にある状態から開始する。
2.全体的に手前下へ引くように削る。
3.終わりは台頭を押さえ、削り終わるまで鉋を水平に引ききる。

鉋をかける際には力を入れすぎないように気をつけてください。

よく削れる鉋とは?

ここまで鉋の使い方について説明してきましたが、よく削れる鉋にするために以下の3点を気をつけましょう。

1.刃がよく研げていること。(切れ味が悪い場合は研ぎ器を使って研ぐと簡単です。)
2.刃の出具合が調整されていること。(刃の出し過ぎは刃が木材に引っ掛かり削れない)
3.下端が狂っていないこと。(狂っている場合は刃が出ていても削れないため下端の修正を行う)

また、●鉋をはじめとする大工道具を使う前には
・作業前は道具にガタつきがないか、異常な音がしないか確認する。
・用途に合った道具を使う。
・良い道具を選ぶ。
・作業場の整理整頓。
を心掛け、ケガのないよう細心の注意を払い作業を行ってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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